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『歯科矯正したらなぜ歯がぐらぐらするの?』|町田の矯正歯科専門の歯科医院|土日診療-町田駅前矯正歯科

『歯科矯正したらなぜ歯がぐらぐらするの?』

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『歯科矯正したらなぜ歯がぐらぐらするの?』

『歯科矯正したらなぜ歯がぐらぐらするの?』

記事作成: N (歯並びコーディネーター:成人矯正学会)

記事編集:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長

 

歯科矯正中、または歯科矯正治療後に歯がぐらぐらする経験はありませんか?
本来動かない認識の強い健康な歯がぐらぐらすると不安に感じると思います。

今回のブログでは『歯科矯正したらなぜ歯がぐらぐらするの?』について説明していきたいと思います。

 

Google検索で『矯正 グラグラ』で検索すると多くの記事が出てきます。文字だけですと不安になると思いますが、今回はこのことについて詳しく説明していきます。

 


 

【目次:もくじ】

🦷➀歯根膜とは?

🦷②歯の動揺度の分類

🦷③歯が動くしくみとは?

🦷④歯を動かした後は?

🦷⑤歯が動揺する原因は他にも…

🦷☑まとめ

 


 

今回は歯が動くしくみと、ぐらぐらしているときに注意すべき症状についてご紹介していきたいと思います。

歯と骨は直接接しているわけではなく、『歯根膜』という軟組織が間に入っています。このイラストの水色の部分になります。この軟組織がない場合には、歯と骨がくっついてしまう癒着という現象が起きてしまいます。癒着してしまうと歯はまったく動かなくなります。

 

〈➀歯根膜とは?〉

歯根とよばれる歯の根は健康な方の場合骨の中に埋まっていますが、歯根と骨が直接くっついているわけではなく、その間には『歯根膜』という薄い膜があります。

歯根膜は0.15~0.2mmほどの薄さで、食べものを噛んだ時の感覚器官としての働きや、固いものを噛んだ時に過剰な力が歯の負担にならないようにクッションの役割をしています。この歯根膜があることにより、歯は正常な場合でも少し動揺があります(生理的動揺:水平方向に0.2mmの動揺)。正常な場合でも少し揺れますので、少し揺れるからと言って過剰な心配はする必要はありません。

歯の動揺度の分類というものがありますので以下に示します。矯正でも動揺度1度くらいまでは起こることがありますので、過剰な心配はありません。矯正後に保定治療期間で安定してくるケースがほとんどです。

 


 

〈②歯の動揺度の分類〉

0度:水平方向に0.2㎜以下の動揺(正常な範囲)

1度:水平方向に0.2㎜~1.0㎜の動揺(矯正治療中に起こる範囲)

2度:水平方向に1.0mmを超える動揺(要注意)

3度:2度の所見に加えて、垂直方向の動揺(危険)

 

 


〈③歯が動くしくみとは?〉

 

通常歯のまわりにある歯根膜の厚みは、左右で同じくらいあります。
矯正治療を開始して力をかけることで活発になる2種類の細胞の働きによって少しずつ歯が動いていきます。

 

破骨細胞:骨を溶かす細胞で力を加えられると骨を少しずつ溶かしていきます。

骨芽細胞:骨を作り出す細胞で元々歯があった場所に骨をつくってくれます。

 

矯正装置を使い、弱い力を持続的にかけ続けることで目的の位置まで動かすことができます。
目安として1ヶ月に動く歯の移動距離は約1㎜といわれています。

矯正治療により歯を動かしている時、つまり動的治療中は、骨を溶かしたり作成したり、歯周組織が頑張って働いてくれていることによって歯がぐらぐらするように感じることがあります。
この時期のぐらつきは一時的なもので、次第に収まっていきますのでご安心ください。
また、揺れ方には個人差があり、舌で触るとかすかに揺れる、指で触っても動きを感じる、など様々です。

 

骨芽細胞と破骨細胞による骨を新しく作り変える骨代謝(骨のリモデリング)骨の中では常にこの反応が起きています。矯正治療では、さらにこの反応が強く出てきます。

 

矯正治療が終わり、歯に力をかけるのをやめると破骨細胞の働きが収まり、骨芽細胞によって骨を形成するのでぐらつきを感じなくなります。歯を支える骨がしっかりできて歯の揺れが正常なところまで戻ってきます。

 


〈④歯を動かした後は〉

 

後戻りを抑えて、歯の周りの骨を安定させるさせるまで使ってもらうリテーナー。とても重要な装置になります。

 

矯正治療終了後に大事になってくるのが、保定治療です。
歯に力をかけて理想的な位置までずらした後は、まだ歯のまわりの歯根膜や骨、細胞などの組織が落ち着いていないため、元の位置に戻ろうとする後戻りや、予期せぬ動きをしてしまいます。
せっかく綺麗に並べた歯列がガタガタになってしまったら悲しいですよね。

それを防ぐ為にリテーナーと呼ばれる保定装置を装着していただく必要があります。
使用目安としては、治療後1年間は終日装着していただくようお願いしております。
食事の際・歯みがき時をのぞくすべての時間になります。

その後1年は夜間のみお使いいただければと思います。

無意識の時や食事の時など、日常生活の中で歯には強い力がかかっているのです。
これが持続的にかかってくると、歯が動いてきてしまうリスクになります。

 

1年目は終日 、2年目は夜間使用。 それ以降は、自己管理で1週間に数回使ってもらった方が安全です。

 

中には、治療を早く終わらせたい方もいらっしゃいます。
だからといって歯への力の加え方を強くすればいいかというとそうではありません。
必要以上の強い力をかけることで、歯や歯槽骨に負担がかかってしまいます。
歯根が短くなってしまったり(歯根吸収)、歯ぐきが下がってしまったり(歯肉退縮)、ひどい場合だと歯の神経が死んでしまうこともあります。(失活歯)

成人式・結婚式を控えている方など治療を早期に終了させたい目標があるのであれば、前もって計画的に治療を開始する必要があります。
その患者様、その段階に合った力で無理のない程度に持続しながら動かすことが大切です。

 

結婚式前に装置を外す場合には、別途費用がかかるクリニックが多いので、あらかじめ大きなイベントには注意が必要です。

 


〈⑤歯が動揺する原因は他にも…〉

 

歯科矯正治療中、治療後の動揺の中には、注意しなければならない場合があります。
それは歯周病です。歯周病になってしまうとお口の中のいろんなところに悪影響がでてきます。

 

 

★歯を支える骨が溶ける

歯周病の進行により、歯を支える歯槽骨が溶けていきます。そうすると歯を支える事が出来なくなって動揺するようになります。

 

典型的な歯周病

 

★歯ぐきへの影響

歯槽骨が溶けることによって、その上部にある歯ぐきにも影響が及びます。
歯ぐきが痩せて下がってしまうと歯が長く見えるようになり、むし歯のリスクが増加したり見た目が気になったりします。

 

歯肉退縮

★歯ぐきから出血

歯ぐきからの出血も気をつけるべきサインです。
通常健康であれば歯みがき時の歯ブラシによる刺激や食事の際リンゴなどかたいものをかじるくらいの力ではほとんど出血は見られません。

 

歯肉炎になっていると少しの機械的な刺激で出血してしまいます。正常だと起こりません。

 

★歯ぐきから膿が出る

膿はひどく炎症を起こしている時に現れます。
身体を守るために体内に存在する免疫細胞が歯周病菌と戦うことで出る、白血球や歯周病菌の死骸が排出されるためです。

きつい口臭があったり、歯ぐきの腫れも関係します。

 

 

 

歯科矯正治療中に限らず、歯周病は早期に治療が必要です。

検討中の方でももし当てはまる

、気になる方がいらっしゃいましたらかかりつけの歯医者さんで診ていただくことをおすすめします。
また、当院では3〜4ヶ月ごとのかかりつけ医院様での定期検診をおすすめしております。

 

矯正歯科でも虫歯と歯周病はチェックはしますが、一般歯科でも細かい虫歯は診てもらってダブルチェック体制をとるのが一番安全だと思います。各分野の専門家に診てもらいましょう。

 

【まとめ】

☑歯のまわりには歯根膜と呼ばれる歯の膜があり、衝撃を和らげるクッションの役割を持っています

☑細胞の活発な働きによって正しい位置にずらしていく期間が終わったあとは、保定という期間に入ります。しっかり歯を定着させる必要があります

☑矯正治療中、矯正治療の前後に限らず普段の生活で生理的動揺はおきていますが、歯ぐきや歯槽骨に違和感を感じたら早急に一般歯科での受診をおすすめいたします。

 

正しい知識が不安を解消します。より良い矯正ライフを!

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