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『抗アレルギー薬と矯正治療の関係について』 |町田の矯正歯科専門の歯科医院|土日診療-町田駅前矯正歯科

『抗アレルギー薬と矯正治療の関係について』

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『抗アレルギー薬と矯正治療の関係について』

記事作成および編集:Y(矯正専門衛生士)

監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長

春や秋になると、花粉症に悩まされる方は多いですよね。

鼻水やくしゃみを抑えるために「抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)」を常用したり、

最近では根本的な体質改善を目指す「舌下免疫療法(シダキュアなど)」に

取り組んだりしている方も増えています。

 

実は、これらの「アレルギーのお薬」や「治療法」が、

歯列矯正の進み具合や治療のタイミングに影響を与える可能性があることをご存知でしょうか?

「えっ、鼻の薬と歯の動きに関係があるの?」「麻酔をしても大丈夫?」と不安に思うかもしれません。

今回は、矯正治療を安全かつスムーズに進めるために知っておきたい、

お薬と矯正の意外な関係について分かりやすく解説します。


【目次】

1.歯が動く仕組みとお薬が与える影響

2.注目される「シダキュア(舌下免疫療法)」と矯正中の注意点

3.矯正中の麻酔や抜歯とお薬の付き合い方

★まとめ★


1.歯が動く仕組みとお薬が与える影響

まず最初に、歯がどうやって動くのかを簡単にお話しします。

歯はあごの骨に埋まっていますが、実は「歯根膜(しこんまく)」という

クッションのような薄い膜を介して支えられています。

矯正装置で歯に力をかけると、この膜が圧迫され、体内では「微弱な炎症」が起きます。

 

この炎症がサインとなり、骨を壊す細胞と新しく作る細胞が働いて、

歯が少しずつ移動していくのです。

つまり、矯正において「炎症」はなくてはならないプロセスです。

 

ところが、一般的な花粉症の飲み薬(抗ヒスタミン薬など)は、

この「炎症」を抑えるのがお仕事です。

そのため、お薬を常用していると骨のリフォーム活動もスローダウンしてしまい、

「歯の動きが通常よりゆっくりになる」可能性があるのです。

 

2.注目される「シダキュア(舌下免疫療法)」と矯正中の注意点

最近、スギ花粉症の治療として「シダキュア」などの舌下免疫療法を受けている患者さんが増えています。

これは、スギ花粉の成分をあえて少量ずつ体に取り入れることで体を慣らしていく治療法です。

 

このシダキュア自体は、先ほどお話しした「歯の動きを止める」という心配はほとんどありません。

しかし、矯正治療中には別の観点で注意が必要です。

 

シダキュアの副作用として、お口の中の腫れや痒みが出ることがあります。

矯正装置が当たって口内炎ができている時や、調整直後でお口の中が敏感な時にシダキュアを使用すると、

傷口から成分が入りすぎてしまい、いつもより強い腫れや痛みを感じてしまうことがあるのです。

「治療中だからシダキュアを諦める」必要はありませんが、

お口の粘膜の状態に合わせて慎重に進めることが大切です。

 

3.矯正中の麻酔や抜歯とお薬の付き合い方

矯正治療では、歯を並べるスペースを作るために「抜歯」を行ったり、

その際に「麻酔」を使用したりすることがあります。

シダキュアなどのアレルギー治療をされている方は、特に以下のポイントを覚えておいてください。

① 「服用直後」の麻酔・抜歯は避けましょう

シダキュアなどの舌下錠を服用した直後(前後2時間程度)は、

体が非常に過敏な状態になっていることがあります。

このタイミングで歯科の麻酔を打ったり、抜歯の刺激を与えたりすると、

予期せぬアレルギー反応が出るリスクが否定できません。

 

治療の予約がある日は、お薬を飲むタイミングを「治療が終わって数時間経ってから」にするなど、

時間をずらす工夫が必要です。

 

② 抜歯当日の服用の判断は「相談」が必須

抜歯をする日は、お薬を飲んでも良いかどうかを事前に確認しましょう。

抜歯後はあごの骨や歯ぐきに大きな「傷」がある状態です。

傷口がふさがっていない状態でシダキュアを服用すると、副作用が強く出る可能性があるため、

抜歯当日から数日間は服用を休止するよう指示が出ることもあります。

 

独断で判断せず、耳鼻科の先生と私たち歯科医師、両方に相談しておくのが最も安全です。

 

③ 麻酔の使用自体は問題ありません

「シダキュアを飲んでいると一生麻酔ができないの?」と心配される方もいますが、そんなことはありません。

あくまで「タイミング」と「体調」が重要なのです。

私たちが事前にお薬のことを把握していれば、万全の体制で麻酔治療を行うことができますので、

安心してくださいね。

 

★ まとめ★

アレルギーのお薬と矯正治療には、密接な関係があります。

飲み薬の影響で歯の進みが少しゆっくりになったり、

シダキュアの服用タイミングを調整したりする必要はありますが、

これらはすべて「安全に、確実に歯を動かすため」の配慮です。

 

大切なのは、「今、自分がお薬を飲んでいる」という状況を、私たちに教えていただくことです。

  • 現在飲んでいるお薬の種類(お薬手帳を見せていただけると確実です)
  • シダキュアなどの治療を始めた時期
  • 抜歯や麻酔の予定がある日の体調

これらを共有しながら、一人ひとりの体調に合わせた最適なスケジュールを一緒に立てていきましょう。

アレルギーのストレスを最小限に抑えながら、健やかで美しい歯並びを目指していきましょうね。

 

気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください!

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