『歯列矯正をすると人中が伸びる？』｜町田の矯正歯科専門の歯科医院｜土日診療-町田駅前矯正歯科

記事作成および編集:I(矯正専門衛生士)

監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長

 

 

矯正を経験した方の話を聞くと「人中が伸びた」と感じる方がいます。

これから歯列矯正を始めようとしている方にとって、顔貌の変化は不安要素の一つだと思います。

今回は歯列矯正をすると人中が伸びるのかどうか、症例や対策も含めて解説します。

 

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【目次】

①人中とは？

②矯正治療で人中が変化するケース

③矯正治療で人中が変化しないための対策

★まとめ★

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①人中とは？

 

 

人中(じんちゅう、にんちゅう)とは鼻の下から上唇へ向かって伸びる溝のことを指します。

人中の長さや深さには個人差があります。

人中が長いと顔がのっぺりして面長に見えます。

また、加齢により皮膚が下がることで人中が伸び、実年齢より老けて見えたり、

口元が強調されて歯並びのコンプレックスが目立ったりします。

 

②矯正治療で人中が変化するケース

 

矯正治療では歯を動かすので、人中が伸びたり縮んだりする直接的な原因にはなりにくいです。

しかし、以下のケースでは人中が変化したように見える場合があります。

 

❶上顎前突

 

 

下顎よりも上顎が極端に前に出ている上顎前突を矯正で治療することにより、

人中が縮んで見える場合があります。

上顎前突は唇に力を入れないと口を閉じることができない場合があり、

これによって鼻下の皮膚が引き伸ばされて人中が長く見えます。

矯正治療によって上顎前突を解消すると、

鼻下の皮膚が引き伸ばされなくなり人中が短くなったように見えます。

 

❷抜歯ケースなのに非抜歯で矯正した

 

 

矯正治療では、便宜(べんぎ)抜歯と呼ばれる歯を綺麗に並べるための抜歯を行う場合があります。

重度の叢生や上下顎前突の場合、

歯を並べるスペースを確保するために抜歯をして矯正治療を行うケースがあります。

この時、抜歯を行わず矯正治療をしてしまうと

スペースが不足している状態で無理に歯を並べることになります。

すると、歯列のアーチが広がって歯が前に出てしまうため、

口元の突出感が出て人中が伸びたように見えます。

 

❸部分矯正

 

 

前歯や奥歯といった部分的に矯正治療を行う場合でも

人中が変化する可能性があります。

部分矯正は抜歯をせず、限られたスペースで歯を並べます。

重度の叢生や上下顎前突で抜歯が必要なケースなどの部分矯正に適さない歯並びでは、

部分矯正だけで歯を並べてしまうと歯列が前に出てしまう可能性があります。

すると、口元の突出感が出て皮膚が伸ばされるため、人中が伸びたように見えます。

 

③矯正治療で人中が変化しないための対策

 

矯正治療によって人中が変化したように見えるのはごく稀ですが、

それによって後悔しないようにするためには以下のことに気をつけましょう。

 

❶精密検査、分析、診断を正確に行う歯科医院を選ぶ

矯正治療の流れとして一般的に、

初診→精密検査→分析・診断→治療計画立案→契約→治療開始

という手順になります。

検査内容が不十分であったり、分析や診断が誤ってたりすると、

納得のいく歯並びにならずに再矯正する場合があります。

そうならないためにも精密検査、分析、診断を正確に行う医院を選ぶことが重要です。

 

 

 

❷治療開始前に疑問点を質問し、解決しておく

矯正治療を始める前に心配なことは聞いておくようにしましょう。

装置を付けた段階ではまだ治療中断ができますが、抜歯をしてしまうと後に引けなくなります。

矯正歯科医院では、患者さん一人一人に合わせた治療法でやっていくため、

インターネットの情報を鵜呑みにせず、必ず主治医に相談するようにしましょう。

また、担当する矯正医によって治療内容が変わるため、

自分が納得のいく治療を行なってくれる医院を見つけることが大切です。

 

 

★まとめ★

 

①人中(じんちゅう、にんちゅう)とは鼻の下から上唇へ向かって伸びる溝のことを指します。

人中が長いと面長に見えます。

また、実年齢より老けて見えたり、口元が強調されて歯並びのコンプレックスが目立ったりします。

 

②抜歯治療が必要な症例であるにもかかわらず抜歯しない治療を行うことで、

人中が変化したように見える場合があります。

また、部分矯正の適応ではないのに無理矢理治療してしまうと、

人中が伸びたように見えることがあります。

 

③矯正治療によって人中が変化しないようにするための対策として、

精密検査から診断までを正確に行う歯科医院を選ぶことや、

治療開始前に疑問を解決することをオススメします。