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すきっ歯(空隙歯列弓、スペースアーチ)とは?|町田の矯正歯科専門の歯科医院|土日診療-町田駅前矯正歯科

すきっ歯(空隙歯列弓、スペースアーチ)とは?

Medical

すきっ歯(空隙歯列弓、スペースアーチ)とは?

上下の歯列弓にスペースがある歯列を空隙歯列弓(スペースアーチ)と言います。スペースの大きさに関係なく、隙間があれば、空隙歯列弓(スペースアーチ)と定義されます。俗に言ういわゆるすきっ歯です。特に上顎の一番前の歯(中切歯)のみに隙間が空いていることを『正中離開』といい、昔から幸せが逃げていくと言われており、親御さんが子供さんの矯正治療をやられるきっかけとなっています。

空隙歯列弓(スペースアーチ)
上下の歯列にスペースがある歯を(空隙歯列弓)スペースアーチと言います。少しでもスペースがあれば、空隙歯列弓(スペースアーチ)となります。
正中離開
スペースアーチの中でも上顎中切歯(上顎の1番前にある歯)の間のスペースアーチを『正中離開』と言います。

すきっ歯になる原因

  • 歯と顎の大きさがあっていない(顎の大きさ>歯の大きさ)

顎の大きさと歯の大きさのアンバランスがある場合にすきっ歯が起きます。歯の大きさが普通だけれども、顎の大きさが大きかったり、逆に歯の大きさが小さい(矮小歯といいます)場合も同じようなことが起きます。矮小歯は、特に上顎側切歯(前から2番目の歯)によく起こることがあり、その周辺がすきっ歯になります。

歯と顎の大きさがあっていない骨格イメージ
正中離開
歯の大きさは適正ですが、上下の骨格のサイズが大きめで空隙歯列(スペースアーチ)になっております。
  • 生まれつき歯が少ない

歯が少ないイメージ

生まれつき歯の数が少ない場合には、その分だけすきっ歯になってしまいます。すきっ歯の本数にもよりますが、少ない数であれば矯正治療ですきっ歯を閉じることは可能ですが、多数歯欠損の場合には、インプラントやブリッジを織り交ぜた矯正治療を行う必要があります。

  • 埋まっている歯があって隙間が空いている(正中離解に多い)

特に正中離開場合には、過剰歯が歯と歯の間に埋まっていることがあり、その場合には口腔外科にて、摘出術を行う必要があります。

正中離開イメージ
正中離開の際には、レントゲンをみるとその間に過剰歯が埋まっていることがあります。
レントゲンイメージ
全体的なレントゲンで見ると上顎の真ん中に過剰歯を見つけることがあります。この方も前歯の正中離開がみられます。
  • 上唇小帯がある

上唇小帯イメージ

上唇の裏には、上唇小帯というヒダがありますが、このヒダは、通常上顎中切歯(一番前の歯)の表側までしかありませんが、裏側まで伸びている場合があります。その場合には、このヒダのせいで、スペースが残ってすきっ歯に、なってしまうことがあります。この場合には、矯正治療単独でスペースを閉じるのが、厳しい場合があり、この上唇小帯を口腔外科にて切除してもらう必要があります。

  • 舌癖

開咬イメージ
舌癖のすきっ歯は、同時に上下の前歯の開咬
(オープンバイト)になっていることが多いです。

舌で歯を押してしまって、上下の前歯が出てしまってすきっ歯になってしまうことがあります。
正常な舌の位置は、上顎の前歯を押さない位置(スポット)になりますが、舌を突出させてしまう癖が無意識にあると上顎の前歯を押してしまいスペースを発生させてしまいます。
舌突出癖がある場合には、以下の図のように上下の前歯の間が空いている開咬(オープンバイト)を併発していることが多いです。

舌癖イメージ
適正な舌の位置(スポット)は、上顎中切歯の後ろの歯に付かない位置に舌の位置があります。
舌癖イメージ
舌が前に無意識に出てしまう舌突出癖が前歯のスペースを発生させてしまう原因になります。

すきっ歯のリスクとは?

➀見た目があまりよくない

昔から前歯がすきっ歯だと、幸せが逃げていくといわれるそうです。やはり閉じられていた方が、笑顔も素敵です。

すきっ歯イメージ
歯並びがきれいな人のイメージ
前歯がすきっ歯かどうかで笑顔のスマイルは大きく変わってきます。

②食べ物が挟まりやすい

歯並びがきれいな人のイメージ

小さな隙間は、食べ物が挟まり、毎回の歯ブラシやフロスが大変です。また食べ物が隙間にどんどん詰まっていき、歯ぐちを上から押してしまい、痛みがでる食片圧入(フードインパクション)という現象が起きてしまいます。明らかに大きなすきっ歯は、食べ物は詰まらないで、歯ブラシも容易であるという一方やはり、見た目はあまりよくありません。

③歯が動きやすい

歯が動く人のイメージ

正常な歯並びはきちっと並んで歯が動き出すスペースはありませんが、すきっ歯の場合には、咬む力や舌の力で、動いてしまう遊びのスペースがありますので、日々の生活の中で、あらぬ方向に歯が動いてしまうリスクがあります。

④発音障害がでる

きちんと歯が詰まっていないと空気が漏れてしまいちゃんとした発音ができないために、聞きとりづらいということあります。特に英語などの発音に影響が出る場合があります。あまりにも発音障害がでてしまうと普段の生活から支障がでてしまいます。

発音トレーニングイメージ
LIFEイメージ

すきっ歯の矯正治療とは?

すきっ歯でも抜歯が必要のケースは、装置が限定される場合がありますが、基本的に、表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正装置(インビザライン)ほぼ全ての装置で治療が可能です。

表側ワイヤー矯正イメージ

裏側ワイヤー矯正イメージ
インビザラインイメージ

基本的には、上顎前突症や下顎前突症などの上下の歯列の位置関係によって、抜歯か非抜歯かはさらに治療プランに入ってきますので、詳細については矯正の精密検査後に診断となります。

矯正方法の相談イメージ
すきっ歯でも、上下の歯列の関係がずれている場合には、
抜歯も必要になる場合があります。

歯の数が正常で、顎>歯の大きさの場合

インビザラインイメージ

上下の歯列の前後関係で、抜歯矯正になることはありますが、比較的治しやすい歯並びです。

上下の歯列の前後関係が悪くなければ、特にマウスピース矯正装置(インビザライン)は、すきっ歯にはとても有効に働くことが多いです。マウスピース矯正装置(インビザライン)は、虫歯にもなりにくく、矯正治療を行うことができます。

すきっ歯の症例

歯の数が不足している場合

歯の不足数している部分のスペースが空きすきっ歯になっていますので、そのスペースを矯正治療で閉じるか?補綴処置(ブリッジやインプラント)で閉じるか?の選択になると思います。これを正確に判断するには、精密検査する必要があります。

多数歯に渡る欠損については、補綴処置(ブリッジやインプラント)が必要になる場合が多いです。

また補綴治療を最終的に行う場合でも、すきっ歯の歯並びは、スペースがばらけていることが多く、最初に矯正治療をしてスペースを整理してから、補綴処置になっていくことが多いです。

インプラント(人工歯根)イメージ
インプラント(人工歯根)
ブリッジイメージ
ブリッジ
(現存歯2本で欠損歯1本の歯の機能を補います)

正中に過剰歯がある場合

正中に、埋伏している過剰歯がある場合には、まず、外科処置で摘出してから、各種矯正治療を行います。

正中埋伏過剰歯が残っている場合には、歯の移動を妨げる可能性があるので、まず最初に抜歯を行います。

レントゲンイメージ
真中にある横になっている歯が正中埋伏過剰歯です。手前の歯の移動を妨げています。
口腔外科での抜歯イメージ
口腔外科での正中埋伏過剰歯の抜歯を行います。

舌の力が強く、すきっ歯になっている場合

舌の力が強い場合には、上下の前歯を内側から押してしまうため、歯が外側に傾斜するとともに、すきっ歯になります。そのため治療としては、まず舌が前歯を押す癖(舌癖)を治療する必要があります。

それからほぼ同時並行で各種矯正治療を進めていく必要があります。どちらか一方では治療になりません。

舌癖を治す方法としては、舌の筋力を上げるMFT(筋機能療法)や物理的に舌が前方に出ない様にする装置(タングリブやタングスパー)を着ける方法があります。

舌の筋肉トレーニングイメージ
MFT(筋機能療法)で舌の筋肉トレーニングを行い、舌を正しい位置に置けるようにしていきます。
タングクリブイメージ
物理的に舌癖を治すタングクリブがあります 。

舌の癖は無意識で、舌自体の力も強いため、しっかり、舌癖が治っていないと矯正の後戻りが起きやすくなるので、注意が必要です。