反対咬合の原因には、骨格的な要因と歯列のみの要因に分類されます。
骨格的な要因(骨格性反対咬合)
遺伝(家族性)の可能性が高いです。
歯列のみの要因(歯槽性反対咬合)
お口周りの筋肉の使い方の癖により、反対咬合になっているケースがほとんどです。骨格のズレはなく、上下の歯列の関係のみが、反対になっております。
受け口・反対咬合・しゃくれとは?
Medical
受け口・反対咬合・しゃくれとは、通常ですと、上の前歯の方が下の前歯よりも2~3mm前方にあるのが正常なのですが、それが反対(逆)になってしまっていることをいいいます。専門的には、反対咬合というのが正式で、よく学校の集団歯科検診などでよく使われている言葉です。
反対咬合:上下の前歯の位置関係が
完全に反対(逆)になっている咬み合わせです。
厳密に矯正の専門的な数値で反対咬合を表しますと、オーバージェット(水平被蓋)が0.0mm未満(マイナスの値)になってる場合をいいます。
反対咬合の原因には、骨格的な要因と歯列のみの要因に分類されます。
遺伝(家族性)の可能性が高いです。
お口周りの筋肉の使い方の癖により、反対咬合になっているケースがほとんどです。骨格のズレはなく、上下の歯列の関係のみが、反対になっております。
上下の前歯が反対になってしまっているので、前歯でうまく咬み切ることができません。
特に麺類などがうまく切ることができないことが多いです。
上下の前歯が反対になっているために、正しい発音をすることができません。特に『サ行』の発音に支障をきたします。
奥歯の負担を軽減する前歯のガイダンス作用がないために、奥歯の負担過剰になり、奥歯のすり減りや奥歯の被せ物が壊れたりする原因になります。
反対咬合の歯並びが本人自身が気になり、気にしてしまう方もいます。
上下の前歯のガイダンス機能(奥歯への力の負担を軽減させてくれる作用)がほぼないために、将来的に奥歯に問題がでてくることが多いです。80歳までに20本の歯を残していきましょうという8020運動を厚生労働省が推進しておりますが、実際に80歳に20本の歯がある方には、反対咬合がいなかったということです。つまり、反対咬合の方の奥歯は時間とともに失われていく可能性が高いということになります。
前歯の4本が生えるあたりで、
小児矯正はスタートができます。
反対咬合の介入できる最初の時期は、上下の前歯の永久歯(上下顎中切歯、側切歯)が生えてきた時(6歳~8歳)になります。
日本人の反対咬合の原因の1つは、上あごの成長不足と言われています。そのため、上あごの成長時期(9歳から11歳)に反対の咬み合わせを治して、正常な上あごの成長を促してあげることで、骨格性の反対咬合になるのを防いでくれます。反対のままの前歯の咬み合わせでは、上あごが正しく成長するのを阻害してしまいます。
上下永久歯の前歯のみの反対咬合を改善し、上あごが正しく成長できるように促します。
下あごの成長ある程度落ち着いたところで、全体的にブラケットやマウスピース型矯正装置(インビザライン)を用いて、本格的に永久歯を治療していきます。必要に応じて、2~4本の抜歯が必要になる可能性があります。
※骨格的要素が強い方は、下顎の成長が完全に終了するまで、待機することがあります。
注)当院では、手術併用の矯正治療は、しておりません。
提携しているクリニック、大学病院へご紹介させていただいております。
下あごの成長が著しい場合には、手術併用の矯正治療になる可能性があります。その際には、手術併用の矯正治療ができるクリニックや大学病院をご紹介させていただきます。