部分矯正とは、ご自身で気になっている上下の歯列の一部だけを治す治療です。
通常の矯正治療とは、上下のすべての永久歯(28本)に緊密な咬み合わせと綺麗な歯並びを目標にしております。
全部の歯が綺麗に治すことができますが、費用、期間もそれなりにかかってきます。
しかし部分矯正はすべての矯正はやらずに1番気になっている部位のみを治す治療です。患者さんの希望に応じてできるオーダーメイド治療として部分矯正があります。
最近では『プチ矯正』とも呼ばれております。
部分矯正は適応症がありますので、全ての患者さんでできるとは限りませんので、初診カウンセリングでしっかり診てもらうことがとても重要になります。
部分矯正治療のメリットとデメリットとは?
【メリット】
☑短期間で終えられる
通常の全体的な矯正治療は、その人の歯並びに影響はされますが、2年から3年くらいはかかってきます。
しかし部分矯正は、それに比べれば部分的な矯正になりますので、早く治療が終了します。部分矯正は、下の歯のガタガタなど軽度であれば後戻りの治療を除けば、短くて6ヶ月程で終わるケースもありますので、一度初診カウンセリングでにてご相談ください。
ケースによってはマウスピース矯正であるマウスピース型矯正装置(インビザライン)を用いれば、期間もワイヤー矯正よりも抑えられる場合がありますので、聞いてみてください。
☑費用が抑えられる(矯正治療の値段が安い)
通常の矯正は、ざっくりですが、どこの矯正歯科でも、約100万円はかかってきますが、部分矯正であれば、気になる部分のみの矯正治療になりますので、⅓から½の費用で抑えられ、値段が安いです。
ワイヤー矯正が安い傾向がありますが、マウスピース型矯正装置(インビザライン)などの部分矯正も行うことができます。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)でも、部分矯正であれば、費用の方がだいぶ抑えられます。
【デメリット】
☑部分的には特定の歯を治したいが、部分矯正ではできない例がある
この歯だけを部分矯正で治したいと思っても、治療的に部分矯正では治療が不可能で、全体矯正が必要な場合があります。
特に出っ歯などは、その歯だけ治したいと思われますが、上下の歯列全体がずれているケースが多く全体矯正が必要なことが多く、部分矯正ではできない例としてあげることができます。
実際には初診カウンセリングで、ある程度部分矯正で治るかどうかの判断はつけられると思いますので、初診時に尋ねるのが良いと思います。
無理な部分矯正を行うと失敗する原因にもなりますので、実際に部分矯正を行うには、しっかりと精密検査も必要になります。
☑部分矯正後に他のところも気になり結局全体矯正をすれば良かったと思うことがある
気になっているところを部分矯正で治し綺麗になると、今度は矯正していない他のところも気になることは部分矯正を治療する患者さんにはよく起こります。
後々後悔しないようにするために、しっかりした噛み合わせを作るのであれば、最初から全体矯正にした方が良いでしょう。