【矯正のリテーナーはいつまで使ったらよいの?】
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【矯正のリテーナーはいつまで使ったらよいの?】
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リテーナーを使っている患者さんいよく『いつまで使用すればよいのですか?』とよく聞かれることが多いですが、そのことについて詳しく説明していきます。
矯正治治療で歯並びが良くなると、今度は後戻りをしてこないように管理する期間に入っていきます。これを専門用語で【保定期間】といいます。保定期間とは、後戻り防止装置であるリテーナーという装置を装着しますが、矯正の専門的な学会では最初の一年目は終日使用、二年目は夜間使用することを推奨しております。これをしっかり使わないと簡単に後戻りをして、再度矯正治療が必要になってきますのでこの保定期間は、とても大事な矯正治療のステップになります。
よく患者さんに保定期間の2年間が終わったら『もうつけなくて良いんですか?』と聞かれることがあります。学会的には2年使用して安定していれば使わなくてよいと言われています。しかし私の経験上2年以降何もつけない方は、少しずつ動いてくる傾向の人が多い傾向にあります。お口の中にある歯列は舌や頬の力、咬む力など様々な力のバランスの中で調和しながら形を保ってるために、ちょっとした力の変化が続くことによって歯並びが変化する可能性があるのです。
そのため本当の意味で後戻りをさせないためには、個人的には2年以降も一週間に2~3回夜間使用で使ってもらって後戻りを確認した方が良いと考えております。もし少し後戻りをしてくるようであれば、毎晩夜間使用を再度開始し、必要に応じて終日使用にするのも良いと思います。少しの後戻りであれば、このように少しずつ長めにリテーナーを使用することによって正常な位置に戻ってきます。しかし、大きな後戻りが起きた場合には、リテーナーでは治すことが不可能ですので、必ず担当医の先生にご連絡をしてください。
個人的な経験でもブラケットが外れると歯並びも良くなり、気持ちが上がっているので、リテーナーのことを疎かにしがちになってしまいますので、注意が必要です。矯正の後戻りは1度大きく動いてしまうと再度矯正治療をする必要が出てきます。費用、時間が再度かからないようにしっかり保定はするべきでしょう。
また私自身が保定期間後(保定2年目以降)のリテーナーとしておすすめなのが、マウスピース型のリテーナーです。
理由としては以下の二つです。
①違和感が少ない
0.8〜1.0mmの厚さなので自然に使えて、長く使用できます。プレートタイプのものよりもシンプルで使い心地は良いです。自分も矯正治療をしていたので、今でも夜はマウスピースを使っております。見た目的にも目立ちにくいのでとても有効です。
②歯ぎしりや食いしばりの際に歯を守ってくれる
歯と歯の間にシートが介在しているので、直接歯同士が当たらないので、歯ぎしりや食いしばりから歯を守ってくれます。寝ている間に上下の歯同士でかかる力はその人の体重に匹敵するともいわれております。マウスピースでしっかり歯を守りましょう。またマウスピースがあるせいで装着している間はしっかり咬めない様にするので、もともとの食いしばりの防止にも役立ちます。
また矯正の再治療には、患者さんによっては非常にリスクがある場合がありますので、歯の根、骨などが正常かどうかを精査することがとても大事になってきます。再治療のリスクは次回に詳しく説明させていただきます。
【まとめ】
□ 後戻りを管理することを保定治療という。
□保定期間は、学会基準だと2年間は必要です(1年目は終日。2年目夜間使用。)。
□保定後であったも少しずつ後戻りをしてくることがある。注意が必要です。
□保定治療後も一週間に数回装置するとほとんど後戻りはしない。
□もし、保定治療後にリテーナーがきつい場合には、少しであれば夜間使用の継続で元に戻るが、明ら
かにずれている場合には、担当医にご連絡を!
□保定2年後以降のリテーナーとしては、マウスピース型がよい。
□マウスピース型は違和感が少なく、歯ぎしりや食いしばりに効果がある。
□矯正の再治療にはリスクが伴うのでしっかり精査することが大事です。
町田駅前矯正歯科 渡邉
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
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電話番号:042-732-5775
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