【歯列矯正治療の目的って何だろう?】
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【歯列矯正治療の目的って何だろう?】
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【矯正治療の目的ってなんだろう?】
歯並びが気になる、人前で思いっきり笑えない、など歯列に悩まれている方は老若男女問わず多くいらっしゃると思います。今回は矯正治療の目的について考えていきたいと思います。
矯正治療を始めるに当たっての目的は歯並び、咬み合わせの改善することで患者様一人一人の生活の質(QOL : Quality Of Life)の向上を目指します。
歯並びや咬み合わせは全身の健康状態と強く関連付けられており、健康で元気に生活するためにはとても大切になります。
①歯列矯正治療のメリット
『歯科疾患の予防』
歯並びが良くなることで、汚れ(プラークや食渣)が付きにくくなります。そのために虫歯や歯周病になりにくくなります。
『あごの骨の成長障害の予防』
矯正治療では成長期の上下の骨格のコントロールが可能です。そのため出っ歯になりそうなら、上顎の成長の抑制や受け口傾向なのであれば、下顎の成長を抑えるようにコントロールすることが可能です。
『咬むための機能改善と維持』
しっかりと咬める歯並びにすることによって効率的に咬む運動をすることができます。しっかりと咬める歯並びでないと咬む効率が悪くなり、消化不良を起こすこともあります。
『口唇閉鎖不全の改善』
上下の歯が大きく前に出ている場合には、唇が緊張してうまくお口を閉じることができません。お口が閉じてないと、口呼吸になったり、だらしがない印象になってしまう場合があります。出ている前歯を下げることによって、緊張感なくお口を閉じることができます。
『発音の改善』
上下の前歯がしっかり咬み合ってないとサ行やタ行がうまく発音できない傾向があります。これを閉じることによって発音の改善が見込めます。
『顎関節と咬合との調和』
矯正治療で歯並びが改善したことによって顎関節症が改善することは必ず直結はしませんが、顎関節の動きを妨げている歯並びの干渉を改善することによって顎関節症の症状が改善することはあります。
『一般歯科治療を行うために必要な歯の移動が可能になる』
他の歯のブリッジやインプラントの治療の際に必要なスペース確保や土台の歯のコントロールのために矯正治療が必要な場合があります。よく部分矯正などで行われることがおおいです。
『心理的効果』
歯科矯正治療を開始する前と比べて自信がついたり、性格が明るくポジティブになる傾向もあるます。そのため社交性が高まり、積極的に物事にチャレンジできるように考え方が前向きになります。心からの笑顔は周り人達の気分も良くするはずです。
②歯列矯正治療にはリスクも、、、。
歯列矯正治療中に何も問題ないかというと、そういうわけではありません。
少なからずリスクが伴います。
『長い期間矯正装置をつけることになるため、磨き残しから虫歯・歯肉炎・歯周炎がおこる可能性』
『歯根吸収(歯の根が短くなる)の発現や歯肉の退縮(歯肉が下がる)』
ただ、これらのリスクは患者さんの協力により回避できるものもあります。
担当医と治療方針などをよく話し合った上で、正しく矯正治療に取り組むことがたいせつであると考えます。
③そもそも歯はどうやって動かすのか?
歯は私たちが日々生活している間に新しい骨と古い骨が少しずつ置き換わっています。
細胞が新陳代謝をするように、矯正治療でもこのしくみを上手く生かすと矯正装置から与える弱い力で歯を動かしたい位置まで動かすことが可能になります。具体的に言いますと、歯が動く方向の骨が吸収され、移動した後のできたスペースを埋めるように骨ができてきます。これを骨のリモデリングと言います。そのため細胞の反応によって歯が動くので、ゆっくり動いていきます。そのため、歯が動くスピードは1ヶ月に1㎜と言われています。
そのため、無理な力をかけずにゆっくり時間をかけて確実に動かしていく必要があります。
④歯と食事の関係性
生きていくうえで大切なことの一つ、それは食事で栄養をとることです。
歯は第一に【食べること】のためにあります。
前歯は食べ物を噛み切るために、奥歯は噛んですりつぶすためにあり、飲み込むときには上下の歯がしっかりとかみ合っていることで行われています。
食べ物を噛んで飲み込む という普段当たり前のようにしている行動ですが、実は1本1本の歯の力だけではなく、歯がしっかり並んでいて初めてできる行動であり、あご・関節・舌・口の筋肉などが脳からの命令を受けてスムーズに行ってます。
野生の動物は、歯が抜けることで食べ物を取り入れることができず、衰弱していきやがて餓死してしまいます。
歯は食べることだけではなく生命の維持と根本的に関わっています。
⑤8020運動について
8020運動とは、厚生労働省と日本歯科医師会により推進されている、健康で豊かな生活を送るために欠かせない歯を80歳で20本以上残すことを目標にした運動
80歳で20本以上歯が残っている方は、しっかりと上下の歯が咬み合い安定していて、受け口の方はいなかったとの結果が出ています。(出典:日本歯科医師会雑誌1999;52 茂木悦子ら)
しかし、歯並びが悪いと歯ブラシが上手く当たらず、時間もかかってしまう上に磨き残しがあると虫歯になるリスクが高くなったり、上手く食べ物を噛めずに胃に負担をかけてしまったり、歯周病・顎関節症や肩こりなどの体の不調も起きやすくなります。
歯列矯正治療は、80歳になったときに健康な歯をより保つための方法の一つだと思います。
このように、歯にはいろいろな役割があり健康に過ごしていくために必要な器官であるといえます。
永久歯は毎日しっかり口腔ケアをしていれば、一生涯使用できます。
また、高齢になって歯が多く残っている方ほど活動的であるとの報告もあるため、日常からお手入れをすることは大事であるといえます。
【まとめ】
□歯列矯正治療の目的は、歯並び・咬み合わせの改善による生活の質の改善です
□歯列矯正治療をすることのメリットは、たくさんあります。
□歯列矯正治療をすることのリスクも少なからずあります。
□歯は生と直結する大切な器官です
□8020運動の結果、80歳で20本の歯が残っている人で歯並びの悪い人はいなかった。
※歯並びについて、気になる点・ご質問などありましたら、インスタやTwitter直接メールなど、お気軽にご相談ください。
町田駅前矯正歯科 N
監修 医院長
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
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