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『矯正治療を始める前に抜歯は必要なの?』|町田の矯正歯科専門の歯科医院|土日診療-町田駅前矯正歯科

『矯正治療を始める前に抜歯は必要なの?』

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『矯正治療を始める前に抜歯は必要なの?』

『矯正治療を始める前に抜歯は必要なの?』

              町田駅前矯正歯科医院長 渡邉 博人

今回は、矯正治療開始時の抜歯についてお話していきたいと思います。

歯列矯正を始めたい・歯科矯正に興味がある方のなかで、人それぞれどんなことに悩みを抱えているのか違ってくると思います。

それに伴って、『矯正治療するには抜歯が必要なのか』をよく疑問に持たれている方がいらっしゃいます。

 

結論からいうと、必ず抜歯が必要というわけではありません。
歯を抜いてすき間を作ってあげることによって、綺麗な歯列に並べていくのですが、抜歯をしなくても歯列を拡張したり歯を少し削ったりしてすき間をつくることができます。

ですが、みんなが非抜歯で行えるわけではなく歯列のデコボコがひどい方(叢生)、前歯が前に押されて倒れている方(上顎前突)などには抜歯をすることで正しい歯並びやよりきれいな口元に近づけていきます。

歯を抜かないまま無理矢理歯列をならべようとすると椅子取りゲームのように顎におさまりきれない歯が出てきてしまいお口が閉じれない状態(口元の突出、口ゴボの状態)になったり、歯や歯の周りの組織、噛み合わせなどに悪影響を及ばすことがあります。

 

 


 

矯正治療中に感じる痛みの中でみなさんが気になるランキングのなかで抜歯の痛みはおそらく上位に入ってくると思います。

現代の日本では、昔と比べて硬い食べものが減り咀嚼筋が減少したことによって顎が小さい方が増えているというデータの論文も実際にあり、多くの患者様が矯正治療をする上で抜歯が必要になってきています。

大学勤務医時代には、ほぼ8割が抜歯の治療計画でした。以前ブログでも書かかせていただきましたが、抜歯の診断の仕方ほぼ決まっておりますので、抜きたくないから抜歯にしないというのは、無理をして歯を並べるので、治療結果に影響します。

しっかりとした診断の上に抜歯、非抜歯を決めることが必要になります。

 

 

抜歯前の注意点

☆免疫力が下がっていると抜歯後細菌感染しやすくなるので万全な状態で抜歯しましょう。

⇒免疫疾患などをお持ちの方は一度医科の担当医に問い合わせて抜歯をしてよいかを確認してからの方が安全です。最近骨粗しょう症を改善するお薬であるビスフォスフォネートなど抜歯と相性がよくありません。稀に顎骨壊死などが起こることがあるので、注意が必要です。またビスフォスフォネートは骨単位に沈着するため、長年の使用で顎骨壊死の確率が上がるので注意が必要です。

☆空腹だと麻酔などにより気分が悪くなることがあります。抜歯前にご飯を食べましょう。

⇒血糖値が急激に下がることによって低血糖になり気分が悪くなるのであらかじめ血糖値を上げておきましょう。

☆抜歯後の血液のかたまりはとても大切です。触らないようにしましょう。

⇒抜歯後のかさぶたは、修復する歯肉の材料になります。そのため無理に取ってしまうとうまく歯肉ができないドライソケットになってしまうことがあります。ドライソケットは痛いです。またドライソケットの治療法は再度意図的に出血させる処置なので、そうならないように抜歯した部位はなるべくいじらない様にしましょう。

 

 

 

 

抜歯をすることでのデメリットとして、

・健康な歯を抜いていく必要がある

・痛みや腫れたりするリスク

・抜歯した歯ぐきが治っていく過程で歯肉が下がり知覚過敏の可能性

 

逆に抜歯しないことのデメリットとして、

・上手く磨いたり手入れをすることができずに歯ぐきが下がる

・歯が押されて口が出た顔になる

・後戻りしやすい

 

抜歯をするリスクと抜歯をしないリスクを一度考えて自分の意思に添う方を選択することも大切です。

 

 

〈矯正治療で抜歯するところ〉

 

矯正治療での抜歯には、矯正しやすい抜歯箇所があります。

 

*第一小臼歯、第二小臼歯

 

矯正治療を始めるに当たって抜歯が必要と判断される場合、基本的には第一小臼歯と呼ばれる真ん中から4番目の歯、もしくは、第二小臼歯と呼ばれる真ん中から5番目の歯いずれかを抜歯することが多いです。ほぼ9割この部位の抜歯部位になることが多いです。

虫歯などの治療を行っているのであれば、将来を考えて元気な歯はなるべく残してダメージを受けている治療中の歯を抜歯していくこともあります。歯の寿命を考えた抜歯部位の検討も治療計画の中に組み込む必要がありますので、矯正担当医とかかりつけ医の先生との相談が必要になります。

矯正治療のための抜歯を『便宜抜歯』と呼ばれることが多く、歯列全体でみたときに、機能的かつ長期間健全な状態を保つためにやむなく歯の本数を減らす抜歯をさします。

一般的な抜歯は、虫歯や歯周病などが悪化して温存不可能と判断したときに行うものですが、便宜抜歯は自らの意思で健康な歯を抜歯するため、保険が効かず自費治療になるのが通常です。
お願いをする歯科医院様によって金額が変動するので確認すると良いでしょう。

 

 


 

*智歯(親知らず)

もうひとつ、智歯と呼ばれる親知らずの抜歯です。
この場所は矯正治療のためだけでななく、生え方次第では将来悪さをすることを予測し抜歯をするケースがあります。

 

 

歯の大きさも大きく、生えている場所も一番奥で見えにくい場所である上に、骨の中に埋まっているケース、横に生えているケースなどの症例だと骨を削ったり歯を分割したり、大がかりな処置になることがあるので痛みや腫れも出やすくなります。

抜歯をしてから2週間は程度の差はありますが腫れぼったくなります。1週間は大きく腫れ、もう1週間で少しずつ腫れがおさまってきます。親知らずは上下左右1本ずつあることが多いですが、2週間ずつ1本ずつ抜くのが安心だと思います。最短だと2か月くらいで上下左右の智歯抜歯が終了します。

智歯はしっかり根っこができてから抜歯することが多いですが、できるまでに時間がかかりますので、治療前にはまだしっかり智歯ができていない場合もあります。その際には、治療後に抜歯を行う場合もあります。治療後のほうが、小臼歯抜歯もしていて、スペースも比較的余裕があるので、智歯抜歯が抜きやすくなることもあります。

また、抜歯後は埋まるまでに約1~1年半くらいかかることが予想されます。

 

 

しかし、矯正治療をするにあたり抜歯せずに治療して将来的に悪さをしたり後戻りしたり支障があるようなら抜歯するのがおススメです。
せっかく治療して綺麗になった歯並びが、また気になってきたらもったいないですよね。

 

 

 

 

いずれの場所を抜歯する場合も、施術中は麻酔が効いているため痛みは感じにくいのでご安心ください。

抜歯に抵抗がある方は少なくないと思います。

カウンセリングはどこの歯科医院でも行われていると思います。
不安に思った事は思う存分担当医と相談して、納得したうえで治療に臨むことが、成功への近道だと思います。

こんなはずじゃなかった…という人が一人でもいなくなりますように。

【まとめ】

☑矯正治療には必ず抜歯が必要というわけではありません
その方の現状に合った治療法があります

☑抜歯後は各医院の指示に従いましょう

☑抜歯部位は基本的に真ん中から4番目の歯、もしくは真ん中から5番目の歯と智歯と呼ばれる親知らずの歯です

☑治療に抜歯は必要なのかなど、治療の方針はしっかりと担当医と話し合いをしましょう。

 

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