『矯正後に親知らずが生えてくる場合に注意すべきポイントとは?』
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『矯正後に親知らずが生えてくる場合に注意すべきポイントとは?』
記事編集:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長
こんにちは、町田駅前矯正歯科の渡邉です。
今回は、矯正後に親知らずが生えてくる場合に注意すべきポイントについて説明していきたいと思います。
矯正後に親知らずが生えてくる場合があります。
この際には注意すべきことがあります。特に問題になるのは下顎の親知らずが90%です。上顎は、生えなくてもそこまで問題になりにくいです。
親知らずのトラブルになる場合には下顎に多く見られます。
【目次:もくじ】
➀矯正後に親知らずが生えてくる場合に確認すべき3つのポイントとは?
矯正治療後に親知らずが生えてくる場合にはどうしたらよいの?
【➀矯正後に親知らずが生えてくる場合に確認すべき3つのポイントとは?】
確認すべき3つのポイントは以下になります。
ポイント①☞歯の咬む面が8割以上出ているか?
ポイント②☞歯がまっすぐ生えているか?
ポイント③☞咬める反対側の歯があるか?
まず問題ない方について説明します。
しっかりと歯の頭が8割以上顔を出し、まっすぐ生えており、反対側としっかり咬めるような状況であれば問題ありません。
逆に親知らずが生えるスペースが不足しており、斜めに生えている状況の場合には、咬む面も半分以下くらいしか出ていないことが多いです。この場合には、スペースが根本的に不足しているので抜歯が第一選択になるでしょう。自然に生えてくる可能性も低いですし、そのまま歯ブラシがしづらい状況で残しておくと智歯周囲炎(親知らずの歯肉炎)や虫歯、手前の第二大臼歯の根の吸収を起こしてしまうことがあります。
親知らずの生えるスぺ―スがない場合には、抜歯が第一選択になります。
また、矯正中の患者さんでは、スペースを作るために、小臼歯抜歯で治療した場合には、歯の間引きをしたことにより親知らずが出てくるケースが多いので抜歯をすべきか残してもいい親知らずかは、ブラケットを外した時などに矯正医またはかかりつけの歯医者さんで確認してもらうのがよいでしょう。
矯正の便宜抜歯により歯列全体にスペースの余裕ができると親知らずがうまく生えてくることがあります。
【②親知らずの生える時期とは?】
『平均的に16歳〜29歳の間に生えることが多いです。』
高校生以降に親知らずが生えてくることが多いです。
スペースがない場合には生えにくいので、なんとかスペースを探して親知らずも出てくるので、生えてくるまでに時間がかかることもあります。このため親知らずは、独り立ちをして親が知らない間に生えてくるため、『親知らず』になった由来があります。
逆に後方のスペースに余裕がある場合には、比較的スムーズに出てくることが多いです。
また、親知らずの生える力は1本だけですが、強いです。親知らずは、根を作るときに生える力(萌出力)その力で後ろから歯を押してしまい、特に下顎の前歯のガタガタ(叢生)を作ってしまうので注意が必要です。昔は綺麗に並んでいたけれども、20歳ぐらいから下の前歯がガタガタになる人がよく初診カウンセリングの相談でいらっしゃいます。矯正治療後に親知らずが残っている方は、親知らずの抜歯が済むまでは、リテーナー(後戻りを抑える装置)を夜間承知してもらった方が良いでしょう。
リテーナーは親知らずの押す力からも歯列を守ってくれます。
【③当院の親知らず抜歯について】
当院では、矯正治療の前に親知らずの抜歯が必要かを初診カウンセリングの段階である程度判断させていただき、必要な場合には提携病院口腔外科へ抜歯依頼をさせていただいております。町田市周辺ですど、町田市民病院口腔外科へご紹介させていただくことが多いです。
親知らずは下顎骨の神経に近い深い部分にありますので、総合病院の口腔外科にご紹介させていただいております。
また矯正後に抜歯依頼でも問題ない場合には、矯正後に抜歯依頼をさせていただく場合もあります。親知らずは元々深い場所にいる場合が多く、自然にある程度抜歯できる部位まで生えてきてから抜歯をしたほうが、抜歯される方も抜歯する先生もストレスが少ないです。矯正前に抜くかどうかの判断については初診カウンセリングでパントモ(お口の全体のお写真)撮影をしてからの判断にはなりますが、親知らずが歯を並べるのを妨げている場合には抜歯の可能性が高いでしょう。
まずは初診カウンセリングで聞いてみてください!
【④親知らずを矯正前に抜歯する場合とは?】
歯を抜かない非抜歯の矯正治療の方針の場合には、歯を並べるスペースがギリギリのことが多く親知らずを矯正前に抜歯することが多いです。この場合には、怖いので、矯正後に抜歯するようにしてしまうと、歯を並べるのに時間がかかったり、親知らずと第二大臼歯がぶつかって根を吸収したりする場合があるので注意が必要です。
抜歯の矯正治療の場合でも、下顎の1番後ろの永久歯である第二大臼歯が親知らずと重なってうまく生えてこれない場合やガタガタ量(叢生量)が著しく大きい場合には、矯正前に抜歯することが多いです。
イラストのように抜歯をしない矯正で8番目までの歯が生えるケースは現代日本人ではほとんど見られないです。
★まとめ★
親知らずの対処は、生え方が良ければ問題はありませんが、経験的に大概の場合には何かしらの対処が必要なことが多いです。処置のタイミングの遅れなどで歯並びに影響する場合があるので、かかりつけ医に毎回の検診の時にチェックしてもらうことが大事です。矯正治療前にも親知らずを今後どのようにしていくかの計画は矯正医とも相談しましょう。『親知らず』は親が知らないため、自分自身で管理をし、信頼のおける歯科医とともに対処していければよいですね!
良い矯正ライフを!!
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