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『口元を引っ込める際に注意すべきこととは?』|町田の矯正歯科専門の歯科医院|土日診療-町田駅前矯正歯科

『口元を引っ込める際に注意すべきこととは?』

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『口元を引っ込める際に注意すべきこととは?』

『口元を引っ込める際の注意すべきこととは?』

 

記事編集:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長

 

 

 

 

 

 

こんにちは、町田駅前矯正歯科の渡邉です。

最近では『口ゴボ』などのワードのように最近の矯正の世界では、歯並びと同等に口元の改善もしていきたいという方が、当院の初診カウンセリングでは多くいらっしゃいます。矯正治療技術や装置の進化によって口元の治療に関しての治療結果が良好になり、患者様自身の矯正治療への大きな期待の表れでもあると思います。今回のブログでは『口元を引っ込める際に注意すべきこととは?』というテーマでブログを書いていきたいと思います。

 

矯正治療では『口ゴボ(口元がでていること)』についても治療可能で、単純な歯並びの改善以上に患者様の治療ニーズがあります。

 

【目次:もくじ】

 

①まず本当に口元が出ているのか?問題!?

②唇の加齢変化も考慮しなければならない

③治療中にも口元の位置を確認する必要がある?

④プラスαで『あいうべ体操』でさらに細かい部分で口元力アップ!?

★まとめ★

 

口元の印象でお顔の印象も大きく変わります。

 


 

➀まず本当に口元が出ているのか?問題!?

 

 実際に初診カウンセリングを行っていると、口元が気になるということで来院されます。その際にどれくらい口元が出ており、治療の必要性があるかを初診カウンセリングでしっかりと説明させていただいております。その治療介入の必要であるかどうかについては以下の3つの判断基準に診査させていただいております。

≪3つの判断基準≫

check 1   E-line:イーライン(鼻先と顎先を結んだ線)と上下の唇の関係性

check 2   お口を閉じた際のお口元(特にオトガイ筋:下顎の先辺り)の緊張感

check 3  ご本人がどれくらい口元を下げていきたいかの要望の確認

 


check 1   E-line:イーライン(鼻先と顎先を結んだ線)と上下の唇の関係性

矯正治療における口元の突出度を測る際には、イーラインという基準線を用いてそのライン上またはラインよりも少し内側に上下の唇が位置していることが美しい口元と設定されています。そのため、このイーラインよりも上下唇が前に前突している場合には、矯正治療による改善の余地があります。

 

 

鼻先と顎先を結んだ線(イーライン)上やそれよりも内側に上下唇のが位置しておれば、理想的な口元と言えます。

このイーラインの判断には、横顔の写真を撮る場合や矯正の専門的なセファロ写真という横顔のレントゲンを撮影したものにおいて、鼻先を顎先に直線を引いて判断する場合があります。当院の初診カウンセリングにおいても口元の治療が必要な場合には、横顔のお口元のお写真を撮らせていただき、詳しく説明させていただいております。

 

横顔の写真にイーラインを引いて口元の突出度の確認をすることが可能です。

 

規格化された横顔の頭蓋骨のレントゲン写真(側方セファロレントゲン)を用いることによってより正確な口元の診断ができます。

 

check 2  お口を閉じた際のお口元(特にオトガイ筋:下顎の先辺り)の緊張感

 

お口元をリラックスした状態でお口をしっかり閉じれるかというのも重要です(リラックスリップ)。この場合に多いのが上下の歯の位置が前にあったり、上下の歯の軸が大きく外側に傾斜していることです。これによりお口を閉じる際になかなか閉じれず力が入ってしまうような口元になります。下顎のオトガイの部分が緊張し、梅干しのような皺がよってしまうようなことが良く見られます。

お口が閉じづらいなどの自覚症状がある方もお口元の緊張がある場合が多いです。初診カウンセリングの際にも担当医に口元の閉じづらさや緊張感についてもお話してみてください。

 

 

check 3  ご本人がどれくらい口元を下げていきたいかの要望の確認

 

またとても重要なことは、ご本人が現状の口元に対して、現状維持したいか?大きく下げたいか?の確認も必要です。口元は変えずに、歯並びだけ治していきたいという方もいらっしゃいます。逆に大きく口元を下げて劇的に口元の改善を図りたいという方もいらっしゃいますので、当院では、口元の治療まで介入して行う必要かは慎重に患者様とお話をして確認させていただいております。患者様のなるべくご要望にそった矯正治療をおこなっております。

 

 

どこまで口元の治療を行うかは、患者さんと慎重にお話をして決めていく必要があります。一度方向に下がってしまった歯を前に出すのには時間がかかりますので、注意が必要です。


 

②唇の加齢変化も考慮しなければならない

 

『加齢とともに紅唇表面(上下唇の表面)は、皮膚と同じように扁平化する』と永瀬らの研究(紅唇表面性状と加齢変化:1991)によって明らかにされております。

 

これはどういうことかというと加齢によって唇の膨らみが減り、上下の唇の立体感が減るということを示しています。これを加味して口ゴボの矯正治療を考えてみると、若いころに口元を大きく下げることは、年を重ねた場合に、さらに口元が下がり、口元がさみしい状態に陥る場合があるということ示しています。口元を大きく下げ過ぎるとディッシュフェイス(口元が下がり過ぎている魔女のような口元)になる可能性があり、実年齢よりも上に見えてしまうことがありますので、女性の方は口元を大きく下げる治療をされる場合には注意が必要です。経験的には、唇が薄い方は歯の位置を後方に下げると、口元が下がりやすく、逆に唇が厚い方は、歯の位置を下げた分の量の割には、口元の下がり具合は弱い傾向があります。

 

口元は、皮膚と同じように加齢変化あるので、それらを加味した口ゴボ治療が必要になります。1度下がった口元をもとに戻すのにはさらに時間が必要になりますので、最初のドクターとのカウンセリングが重要になります。

 


 

③治療中にも口元の位置を確認する必要がある?

 

さて実際に口ゴボの治療がスタートし、治療中盤ぐらいになり、スペースを閉じるステージに入ります。また口元のバランスは、ドクターサイドに委ねられます。ある程度精密検査後の診断によって唇の下げる量は決まっておりますが、実際の唇のか下がる量には、ギャップがあります。そのため、毎月の調整の際にドクター方で口元の下がり度合いを確認しながら治療を進めていくことがとても重要になります。その際にもし入り過ぎている状況や下げる量が足りない場合には、顎間ゴム歯科矯正用アンカースクリューを用いて、上下前歯の位置の修正をする必要が出てきます。

 

上下の前歯の位置と残っているスペース量を調整するためには、顎間ゴムを終日で使用する場合があります。

 

上下の前歯の位置をその場に維持しながら、奥部のスペースを閉じるためには、歯科矯正用アンカースクリューが必須になる場合があります。

④プラスαで『あいうべ体操』でさらに細かい部分で口元力アップ!?

 

口元の筋肉を引き締めて、口元の突出を少しでも抑える方法として最近の矯正の世界では福岡のみらいクリニックの今井一彰の『あいうべ体操』というものがあります。これはあくまで筋肉の引き締めなので、抜歯しての矯正よりも効果は薄いですが、口元全体の引き締まりに効果があります。

『あいうべ体操』

➀「あー」と口を大きく開く
②「いー」と口を大きく広げる
③「うー」と口を強めに前に突き出していきます
④「ベー」と舌を前下方に突き出す

※これを1セットとし、1日30回を毎日続けます。

 

『あいうべ体操』はアレルギー疾患等にも効果があるとも言われております。

引用:みらいクリニックホームページよりhttps://mirai-iryou.com/aiube/

 


 

★まとめ★

☑ 口ゴボの改善のための治療は、抜歯矯正が有効ではあるが、最終的な上下前歯の位置の決定には加齢や御本人のご希望を聞いてから慎重に決める必要があります。

☑ 最終的に口元の位置を決める上下前歯の位置付けを正確に行うためには、矯正治療の中で、顎間ゴムや歯科矯正用アンカースクリューを用いる必要が出てくる場合があります。

 

歯並びとともに口元の改善も一緒にしていければ、矯正治療は一石二鳥ですね!よい矯正ライフを!

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