『知覚過敏の原因・対処法とは?』
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『知覚過敏の原因・対処法とは?』
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『知覚過敏の原因と対処法とは?』
記事制作と記事編集:歯並びコーディネーター N
記事監修:日本矯正歯科学会認定医 渡邉 博人
アイスが歯に触れるとキーンとしたり、歯ブラシが当たるとしみたりする経験がある方は多いのではないでしょうか。
知覚過敏は歯科矯正をされている方に限らず、誰にでも起きうる症状ですので一人一人しっかり対策することが大切です。
今回は知覚過敏の原因や、対処法についてお話していこうと思います。
【目次:】
歯は、大きく分けて上からエナメル質・象牙質・歯髄の3層から構成されています。
歯の最も外側の層には、人体の中で一番硬いとされるエナメル質があり、このエナメル質によって食事などで感じる外部の刺激から守っています。
歯は骨や歯ぐきによって支えられていますが、歯ぐきの中にある歯根の部分にはエナメル質がなく、それよりも薄くて弱いセメント質という層で覆われています。
エナメル質の下にある象牙質という層には、神経に刺激を与える管が存在しており、エナメル質が何らかの要因により消失して象牙質がむき出しの状態になっていると、神経に刺激が伝わり歯に痛みを感じてしまう知覚過敏という状態になります。
誰にでも症状を感じやすい知覚過敏ですが、歯科矯正治療中はより敏感になることが多いように思います。
歯を動かすための矯正装置をつけると、歯が少しずつ動いていきますが、このときに歯ぐきと歯根のすき間から象牙質が露出することでしみる感覚を感じることがあります。
また、歯と歯が重なって生えている叢生などの方だと矯正によって歯並びが改善した際、他の歯で隠れていた部分が表に出てくると、冷たいものなどの刺激に敏感な分、しみやすくなっていることもあります。
矯正治療をする上で特にインビザラインなどのマウスピース矯正の方に多いのですが、歯を動かすために必要なスペースを確保するため、少し歯にやすりがけを行なう場合があります。
こちらの処置によって、一時的に知覚過敏のような症状がでることがあります。
※削る量は安全に治療が出来る範囲でしっかり決められているため、ご安心ください。
心配な方は、治療開始前に担当医にご相談ください。
普段の生活でよく歯ぎしりをされる方や、噛み合わせがうまくかみ合わず一部に強い負担がかかっている方は、歯の先端や根元のエナメル質が削れてしまったりはがれてしまうことでしみやすくなったりします。
普段の歯みがきで、少しでも汚れを落とそうと力いっぱいに歯を磨いてしまうと歯の表面や歯ぐきを傷つけてしまいます。
少しずつエナメル質が削れて薄くなってしまい刺激を感じやすくなります。
また歯ぐきを傷つけると炎症を起こしてしまったり、歯ぐきが下がる原因にもなります。
優しくブラッシングを。
知覚過敏のようなしみる症状があるからと言って、必ずしも悪いこととは限りません。
歯科矯正治療をするうえでどうしても起こるリスクの高い症状です。
しかし、早急に治療を要す必要があるケースもあります。
例えば、初期むし歯が出来ていることでしみやすくなっていたり、歯周病になると歯周病菌の影響で歯の周りの骨が溶けてしまって歯ぐきが下がってしまっていたりと、歯にとって悪いことが原因の可能性もありますので症状を感じて不安に感じた際は歯科医にご相談ください。
市販で販売されている一般的な歯みがき粉の多くは歯の汚れをよく落とすために研磨剤が含まれていますが、知覚過敏の方は少し刺激を感じやすいかもしれません。
知覚過敏用とされる歯みがき粉には研磨剤が含まれていないため、刺激を最小限に抑えることができます。
また、知覚過敏用の歯みがき粉に含まれている硝酸カルシウムや乳酸カルシウムという成分には痛みを抑える効果があるため、歯みがきの時にしみるのを抑制することができます。
口腔内を綺麗に保つことは知覚過敏を悪化させないためにはもちろん、健康を維持するためにはとても大切なことです。
力をこめて磨いてもその分汚れが落ちるわけではありません。
歯肉に炎症が起きているとき・知覚過敏の症状があるときは、
いつもよりも丁寧にやわらかめの歯ブラシを使って1本1本磨いてみてください。
時間をかけて無理なく少しずつやってみましょう。
知覚過敏症状が起こるのは一時的な原因であったり、日が経過するにつれて改善がみられることがほとんどですが、痛みやしみるのがおさまらない時や症状が激しい時は歯科医に相談することをおすすめします。
当院では矯正治療中に生じる知覚過敏に対しては、『MSコート』によって知覚過敏を抑えるよう治療を行っております。
症状に応じてシミ止めを塗布することで改善がみられることがあります。
また、噛み合わせが強いことで負担がかかっている場合もあります。
その場合は、少し噛み合わせの高さを調整すると改善することがあります。
1番良くないこと、それは…
です。
歯ブラシを上手く当てられないと汚れが溜まっている状態のままになり、知覚過敏を悪化させたり、むし歯・歯周病などの感染リスクも上がってしまいます。
症状が続く場合には放置せずに、歯科医院の受診をおすすめいたします。
☑知覚過敏は象牙質に存在する神経に刺激が加わることで症状を感じます
☑知覚過敏になりやすい要因は様々ですが、
歯科矯正治療中は症状を感じやすくなる方がいらっしゃいます
☑矯正治療中でやむを得ず一時的に知覚過敏のような症状がでる他に、
むし歯などの影響により早急な治療を要する場合もありますので症状が続く場合には放置せずに歯科医院にご相談ください
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
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