『インビザラインの成功率とは?』
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『インビザラインの成功率とは?』
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『インビザラインの成功率とは?』
記事作成および編集:I(矯正専門衛生士)
監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長
インビザラインはアライナー(マウスピース)をはめることによって歯を動かす矯正装置です。
インビザラインはアライナーを歯に被せるだけなので、歯を左右に動かしたり、
移動量が少なかったりする症例は得意です。
反対に歯の移動量が多かったり、歯が出てくる方向に移動させたりする症例は苦手です。
今回はインビザライン単独での矯正治療と固定式矯正装置を併用した場合の成功率について詳しく解説していきたいと思います。
【目次】
アメリカ合衆国の査読付き月刊歯学雑誌(AJODO)で
2021年に掲載された論文によれば、
インビザライン単独で治療を行った場合、
予測実現性(治療計画通りに歯が動く確率)は約50%と報告されています。
インビザラインは、1回の口腔内スキャン(1クール)で
アライナーを10〜99枚ほど作製します。
枚数は歯並びによって個人差があります。
一番初めに決定した方針による治療では
最終的にしっかり歯が並ぶように計画していますが、
1クールで終了するケースは
軽度の叢生(歯並びがガタガタしている状態のこと)のみです。
追加のアライナーをはめていけば成功率は格段に上がり、約70%になります。
歯の移動量が少ない簡単な症例では
インビザライン単独で綺麗に歯が並ぶようになります。
しかし、インビザラインには不得意な症例があり、
アライナーをはめるだけでは完全に並ばないことが多いです。
追加アライナーを3クールほど繰り返しても歯が思うように並ばない場合は
固定式矯正装置との併用により、成功率をほぼ100%にすることができます。
インビザラインが不得意な症例や
思うように歯が並ばない場合に対して成功率を上げるためには、
インビザラインと固定式矯正装置の併用が必要です。
インビザラインが不得意な症例は主に以下の4つです。
❶重度の叢生(ガタガタの度合いが大きいこと)
インビザラインは歯を平行に大きく動かすことが苦手です。
重度の叢生だと抜歯する必要があり、
並べるのに相当な時間がかかってしまいます。
またインビザラインは通常、
歯にアタッチメントという突起物を接着することで
引っ掛かりを強くし歯を動かしていくのですが、
歯が捻転(捻じれて生えること)していると
アタッチメントだけでは治らない場合があります。
❷交叉咬合(上下の噛み合わせがズレていること)
上下の噛み合わせがズレていて歯が内側や外側に倒れてしまっていると、
インビザラインのみで歯を起こしていくことは困難です。
❸上下の正中(中心)がズレている
上下歯列の正中がズレているとマウスピースのみでは治りません。
❹上顎前突、下顎前突
骨格的問題がなく矯正治療のみで治すことができる上顎前突(下顎前突)では
必ず抜歯をしなければなりません。
上述した❶重度の叢生と同じく、
歯の平行移動量が大きいためインビザライン単独では難しい場合があります。
以上4点のような場合はインプラントアンカースクリューやブラケットを装着したり、
顎間ゴムを使用したりすることで、成功率はほぼ100%になります。
ここまで説明した内容を踏まえてインビザライン矯正で失敗しないためには、
自分の歯並びの状態を理解し、矯正認定医による正確な診断が必要です。
信頼できる歯科医と納得いく方法で矯正を始めましょう。
当院でもインビザライン矯正を行なっております。お気軽にご相談ください!
①インビザライン単独の予測実現性は約50%とアメリカの論文で報告されています。
インビザラインは1クールで10〜99枚ほどのアライナーを作製しますが、
1クールで終了する症例は軽度の叢生のみです。
追加のアライナーをはめていくと成功率は約70%まで上昇します。
②インビザラインが不得意な症例や思うように歯が並ばない場合に対して
成功率を上げるためには、インビザラインと固定式矯正装置の併用が必要です。
アライナーに加えて、インプラントアンカースクリューやブラケットを装着したり、
顎間ゴムを使用したりすることで、成功率はほぼ100%となります。
③インビザラインで失敗しないためには自分の歯並びの状態を理解し、
矯正認定医による正確な診断が必要です。
信頼できる歯科医と納得いく方法で矯正を始めましょう。
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
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