『インビザラインの変化は何枚目からわかるの?』
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『インビザラインの変化は何枚目からわかるの?』
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『インビザラインの変化は何枚目からわかるの?』
町田駅前矯正歯科医院長
日本矯正歯科学会矯正認定医
渡邉 博人
インビザラインは、近年のマウスピース矯正の中で最も有効なツールですが、よく初診カウンセリングの際に質問を受けることがあります。それは、インビザラインは、何枚目から効果(変化)がわかりますかということです。
今回のブログではその効果(変化)がいつから起こるのかについて、矯正認定医の立場から、説明していきたいと思います。
【目次:もくじ】
(これは、自分も他人も変化が、分かるのは、何枚目からということに言い換えられます)
インビザラインの変化を実感するのは、何枚目なのでしょうか?
結論から言います。
明らかに変化を実感するこは、14枚前後であることが多いです。
インビザラインシステムの1枚のマウスピースで動く移動量は、1枚につき0.25mmです。14枚で計算しますと、3.5mmの移動量になります。3.5mmの変化は、明らかにわかります。またそれに加えて、14枚でわかる根拠としては、インビザラインライトパッケージで、簡単な矯正治療の場合)14枚で治すことができるからです。
インビザラインエクスプレスパッケージが7枚で治療できることができますが、7枚で動かせる量は、1.75mmで、ご自身では動いたのは、わかるかもしれないですが、明らかに他人からも見て治ったなとわかる量としては少ないです。
自分でも他人からみても変化のわかる最小の枚数は、14枚が妥当だと思います。
インビザラインを最初の枚数で変化を起こすためには、必ず必要なことがあります。
☑️毎日20時間以上必ず使用する
☑️定期的な来院
☑️顎間ゴム(ゴムかけ)も終日
☑️決められた日にマウスピースを新しいものにする
これらのことが初めて歯が動きます。これができないと全く歯が動いてきません。そのためインビザラインをやられる方は、上記の4点は必ず順守していきましょう。
インビザラインは、痛みが少なく、目立たなく、虫歯になりにくいかったりと良いことばかり目に入るますが、唯一ワイヤー矯正よりも、劣ることとして使用時間が短いと歯が動かないということです。インビザラインの使用時間が少ないとどんどん歯とマウスピースに隙間が空いてきしまい、うまく歯は動きません。
その点ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーは着いていて、目立ちやすくはなりますが、お口の中専用の接着剤で付けていきますので、24時間四六時中歯に力がかかっていますので、動きは良いです。
これはインビザラインかワイヤー矯正どちらがご自身で向いているかと目安にもなることですが、20時間毎日インビザラインを着けられるのであれば、インビザラインが良いですし、そうでなければワイヤー矯正でやられた方が患者様自身の負担は少ないと思います。
インビザラインしかやっていないクリニックですとインビザライン一択になってしまいますが、ワイヤー矯正もやられているクリニックであれば、どちらも選ぶことができ、またインビザラインが使用できなかった場合にもワイヤーへ変更できるので、安心です。
また、定期的な来院も非常に重要です。
アタッチメントの脱離やマウスピースと歯の適合状態の確認は、治療の進捗に大きな影響を及ぼしてきます。これは、クリニックでしか確認ができません。インビザラインだからといって、ドクターのチェックなしに進めていくのは非常に危険で、症状を悪化させて、治療期間の延長などさまざまなトラブルを発生させる要因になってきます。
インビザラインは、マウスピースとアタッチメントのみでうまく治るケースもあれば、補助的に取り外しの顎間ゴムというものを使用しなければならないときがあります。マウスピースの材質は柔らかく、強い矯正力が必要な際には、追加でこのような補助的な力を加える必要があります。これも終日使用ではじめて効果を発揮します。
また決められた日に決められたアライナーに交換するということを必ず行うことも治療期間の短縮に繋がります。もし、中々ご自身でマウスピースの交換感覚を、忘れてしまう場合には、TRAY MINDERというアプリで使用時間と交換時期をお知らせしてくれますので、心配な方は使ってみてください。
正しくインビザラインを使用した上でさらに歯の移動を早く動かしていきたい方には加速矯正装置をおすすめ致します。加速矯正装置には、振動を用いて早く動かすものと光を当てて骨の代謝を上げて歯を動かす方法があります。外科的に歯を支える骨(歯槽骨)に傷を入れて、治癒の過程で歯の動きを早める方法もあります。
☑️アクセルデント(振動系)
毎日一定時間振動(約20分間)を与えることで、歯を取り巻く歯周組織にある細胞や血流を活性化させて、歯の移動スピードを上げる装置を用います。抜歯ケースで用いると歯の動きが約2倍、抜歯スペースを閉じるスピードも約38%上がるとの論文がでております。オーソパルスよりも毎日の振動させる時間が20分とある程度必要なのが、デメリットですが、その振動が届けばその部分は、活性化されるため、光照射系の加速矯正装置よりも作用範囲が広いです。大臼歯の遠心移動など奥行きへ作用が必要な場合には有利です。
オーソパルス(光照射系)
アクセルデントが振動の波長を利用して細胞を活性化させていたのに比べてオーソパルスは、光の波長で細胞活性を起こして、歯の移動スピードを上げていきます。アクセルデントとほぼ同様の効果にはなりますが、光が届かないといけないため、口腔内でも、鏡で、ご自身で見れる範囲の比較的骨の浅い部分に作用していきます。奥の方に効かせるためには、アクセルデントのほうが効きやすいです。アクセルデントよりも毎日10分間で済むので、時間に関してはオーソパルスに分配が上がるでしょう。
☑️コルチコトミー(外科処置系)
歯を支える歯槽骨(皮質骨)に浅い切れ目を入れてその治癒の家庭で切れ目周囲のカルシウム濃度が上がり、歯が動きやすい状況になります。ワイヤー矯正で、抜歯した後に一時的に歯の動くスピードが上がるのに類似しています。デメリットとして、歯肉を剥離して骨に直接アプローチするので、ある程度大掛かりな外科処置が必要になることです。しかし経験上ですが、侵襲が大きい分、やはり1番歯が動きやすい処置だと思います。数ヶ月のうちに一気に動くイメージになります。
☑14枚目前後が1番インビザラインの変化がわかりやすい。
☑最短で変化を実感したいのであれば、コンプライアンスの順守して矯正担当医に言われたことを守ることがとても重要。
☑さらに歯の移動を加速させたい場合には、加速矯正装置やコルチコトミーで、効率的に歯の移動をさせる。各方法にはメリットデメリットがあるので、初診カウンセリングで、ドクターに確認してみましょう。
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
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https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
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