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『コラム1:矯正の治療期間あるある🦷(^_-)-☆🦷』|町田の矯正歯科専門の歯科医院|土日診療-町田駅前矯正歯科

『コラム1:矯正の治療期間あるある🦷(^_-)-☆🦷』

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『コラム1:矯正の治療期間あるある🦷(^_-)-☆🦷』

『コラム1:矯正の治療期間あるある🦷(^_-)-☆🦷』

 

町田駅前矯正歯科医院長 渡邉 博人(日本矯正歯科学会認定医)

こんには。町田駅前矯正歯科の渡邉です。

今回は、初診カウンセリングにて、矯正治療の期間についてよく聞かれることについて説明していきます。


【目次:もくじ】

➀歯の動くスピードは、1か月にどのくらい動くの?

 

②早く矯正治療を終わらせるにはどうしたら、よいですか?

★ブラケットなど装置が外れたら、早めに、クリニックで再装着してもらう。

★インビザラインなどのマウスピース矯正装置は、必ず20時間以上は使用する。

★必ず担当医の指示通り、1か月に1回は通院すること(来院期間が延びると矯正力が弱まっても、新し

く力を加えるまでに時間をロスしてしまう)。

★加速矯正装置を使う。

★コルチコトミーをする。

 

③治療期間が延びてしまう原因とは?

★もともと歯の動くスピードがゆっくりなタイプの場合

★歯根が硬い組織に接触している場合

★骨と歯が癒着している場合

 


 

➀歯の動くスピードは、1か月にどのくらい動くの?

 

 

答え) 約1.0mm/月

歯が動くスピードは、1か月に約1mm程度と言われており、歯を動かし終わるまでの矯正治療の平均的な治療期間は2年半~3年半くらいだと言われております。

認定医試験や臨床指導医試験(旧専門医)でもそのくらいの期間が妥当だと判断されております。

 歯の動くスピードは、歯の周囲の骨を作り変える(リモデリング)の働きによって変わるので、そのスピードは、年齢や個人差があると思います。細胞の代謝が活発な年代や体質の人はやはり、体感として歯の動きは早く、矯正治療もスムーズに進んでいくイメージがあります。

 

 


 

②早く矯正治療を終わらせるにはどうしたら、よいですか?

 

 

答え)

★ブラケットなど装置が外れたら、早めに、クリニックで再装着してもらう。

★インビザラインなどのマウスピース矯正装置は、必ず20時間以上は使用する。

★必ず担当医の指示通り、1か月に1回は通院すること(来院期間が延びると矯正力が弱まっても、新しく力を加えるまでに時間をロスしてしまう)。

★加速矯正装置を使う。

★コルチコトミーをする。

矯正治療は、終日歯に力をかけることによって、はじめて動き出します。また、途中でその力がなくなってしまうと元の位置に戻ろうとします。

そのために早く最終ゴールに到達するには、歯に適切な力が持続的にかかって歯が動いてくれることが必須になります。

 そのため、ワイヤー矯正であればブラケットが外れたら、なるべく早めにつけてもらったほうが良いですし、インビザラインなどのマウスピース矯正では、20時間以上のマウスピースの装着することにより、目標期間内に目標の位置へ歯を動かすことができます。

 

 

基本的なことにはなりますが、毎回のアポイント時を必ず来ていただき進めていくことが、最強の治療を早く終わらせるポイントに間違いはないと思います。

 

 

また、歯根周囲の骨のリモデリングを活性化させるために、振動や光によって歯の動きを早める加速矯正装置というものあります。実際の臨床で使ってみると、個人差はありますが、歯の動きは、良くなっている感覚はあります。

 

加速矯正装置(使用中)

 

振動系の加速矯正装置

 

その他に、外科的に骨のスピードを早めるコルチコトミーをいう方法もあります。

これは、歯根の周囲の骨に傷を入れて、その治癒過程で骨のリモデリングが活発になり歯の動くスピードが速くなる方法です。

大学の矯正科時代の患者さんでやられた方はいらっしゃいましたが、とても歯の動きが早くなっていました。骨に治癒中のみ歯の動きが良くなるので、時間との勝負もありますので、1か月に数回の来院をしてもらい、早く動かすように調整する必要があります。

 

 


 

③治療期間が延びてしまう原因とは?

答え)

★もともと歯の動くスピードがゆっくりなタイプの場合

★歯根が硬い組織に接触している場合

★骨と歯が癒着している場合

 

矯正治療期間が延びてしまう原因はいくつかあります。

 

★もともと歯の動くスピードがゆっくりなタイプの場合

よくあるのが、根本的に歯の動くスピードがゆっくりなタイプの方は、やはり治療期間がかかってしまうことがあります。

歯の動くスピードがゆっくりな方は大概、食いしばりなど咬む力が強く、歯を支える骨も頑丈なタイプで、通常の方よりも1.5倍程度期間の延長ししまうことはあります。

こうした場合には、骨が頑丈な分、許容範囲内で、少し通常よりも力を強めにして矯正治療を進めていきます。

 

 

★歯根が硬い組織に接触している場合

歯の周囲には、硬い組織が存在します。その組織の多くには、皮質骨という硬い骨が外周に存在しています。

その組織に歯が接触してしまうと、歯の動きは止まってしまいます。

歯の動きが止まっているからと言って、さらに強い矯正力をかけてしまうとその組織を壊して歯が進むか、または歯根が吸収を起こしてしまうかどちらか起こってしまいます。

 

CT画像丄で白い部分は、硬い組織になりますが、歯根周辺には、硬い骨(皮質骨)に囲まれています。

 

いずれにしろ無理な力は、歯周組織にダメージを残してしまいます。

当院では、精密検査時に必ず、CT撮影を行い、歯根の通り道に硬い障害物がないかを確認したうえで、治療計画を作成しています。

また、歯の動きが悪い場合にもCT撮影を行い原因を探ってから歯を動かすようにしております。

 

当院歯科用CBCT(プロマックス:GC)

 

★歯と骨が癒着している場合

歯とその周りを囲む骨が強固にくっついており、歯が動かない場合があります。

これは、『アンキローシス(骨性癒着)』といわれます。

このアンキローシスは、歯を強くぶつけたことのある外傷歯などによく見られます。

 

実際には、歯と周囲の骨が歯根膜という膜を介さずに直接強固に癒着している状態です。

まったく歯が動かないので、他の歯がその歯に向かってよってきてしまい、咬合関係が大きく崩れてきてしまうので、初診カウンセリングで外傷歯の既往がある方のアンキローシスには、精査が必要です。

アンキローシスかどうかを判別するのは、CT画像の読影などでは、難しく実際には、歯を動かしてみないと分かりません。

 

また、アンキローシスの疑いのある歯には、以下のような症状が見られます。

☑歯の動揺度が他の歯に比べて、少ないまたは、まったく動揺しない。

☑疑わしい歯を軽く叩いた時の音が、他の歯に比べて、金属音(乾いた音)がするかどうか?

 

 

実際には、抜歯の前にブラケットを着けて動かして、癒着していないかを確認していきます。

 

当院では、外傷歯の既往がある歯に関しては、1度ワイヤー矯正にて歯を動くかどうかを確認してから、本格的な矯正を行います。抜歯矯正の場合にも抜歯してしまう前に歯が動くかどうかの確認もしていきます。

 

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