『矯正中に親知らずが生えてきた時には抜歯した方がいいの？』｜町田の矯正歯科専門の歯科医院｜土日診療-町田駅前矯正歯科

『矯正中に親知らずが生えてきた時には抜歯した方がいいの？』

記事制作と記事編集：歯並びコーディネーター　N
監修：渡邉　博人　(町田駅前矯正歯科医院長)

 

矯正治療をする時には、高確率で抜歯する必要があります。
その中でも、親知らずは綺麗に生え揃っていることが少なく、抜歯するタイミングはより難しいのです。

今回は親知らずと矯正治療の関係性についてお話していきたいと思います。

 

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【目次：もくじ】

＊親知らずとは

＊矯正治療前に親知らずの抜歯は必要か？

＊親知らずの抜歯の目安は？

★まとめ★

 

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＊親知らずとは

 

 

正式には第三大臼歯（だいさんだいきゅうし）といい、中央から数えて8番目に生えている歯をさします。

二十歳前後に生えてくることが多いので親知らずと呼ばれています。
個人差はありますが、上下左右計4本生える方が多く、他の歯と同じように綺麗に生えてくることは稀です。

 

〈厄介な歯と呼ばれることもあります…〉

今の若い人は特に顎が小さい傾向にあります。
そのため、親知らずが綺麗に生えるだけのスペースを確保できず、横向きに生えてしまったり、斜めに生えてしまうことが多いのです。

しっかり生えていないことで、歯ブラシを上手く当てられず、汚れが残ってしまい、虫歯のリスクや手前の7番目の歯を押してしまったりという悪影響を及ぼすことがあります。

 

また、女性の方ですと早いうちに抜歯をすすめられるケースもあります。
妊娠中は腫れやすくなったり、抜歯などの処置が難しく服用できる薬も限られるためです。

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＊矯正治療前に親知らずの抜歯は必要か？

 

必ずしも抜歯してから治療を始めなければならないわけではありません。

 

 

手前の歯と揃って綺麗に生えているなら抜歯する必要はありません。
しっかり生えている親知らずがもしお手入れが行き届かずに虫歯になってしまったとしても、他の歯と同じように削ったり被せたりといった治療をすることができます。

 

Ⅰ　正しく生えなかった親知らずが邪魔をして、歯並びに悪影響を及ぼしていると判断された場合は抜歯の対象になります。
治療前に抜歯しない場合でも、治療が終了したときに再び手前の歯を押してしまって後戻りを引き起こすことが多いのでどこかのタイミングで抜歯することが多いです。

Ⅱ　また、治療するにあたって前歯にスペースが足りない場合、後方へ下げる治療法を行なうことがあります。そのとき親知らずが横向きで生えていたりすると下げるスペースを確保することができないため、抜歯の対象になります。

 

〇抜かずに済むことも！

親知らずの生え方によっては、矯正治療中に歯が動いてくれてより抜歯しやすい位置に移動したり、抜かずに済むこともあります。
また、将来的な治療にいかせることもあるので、抜歯が必要かどうかは、担当医の判断になります。

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＊親知らずの抜歯の目安は？

 

 

親知らずの抜歯には、いくつかの判断基準があるようです。

 

・将来的に虫歯になるリスクが高いこと
・斜めに生えていて手前の歯に当たってしまう角度で生えていること
・歯ぐきが腫れている、または腫れたことがあること
・完全に生えきっていないこと
・歯ぐきや頬の肉を傷つける恐れがあること
・含歯性嚢胞（がんしせいのうほう）の可能性があること

 

〈含歯性嚢胞（がんしせいのうほう）とは…〉

自覚症状はないことが多いです。
顎の骨の内部に埋まって生えてこない歯の一部を取り囲むようにできる液体を溜めた袋のようなものをいいます。
最終的には水が溜まった風船のように押すとペコペコした感覚になります。
また、感染を起こすと腫れることもあります。

 

ある歯科医院さんのデータによると、上の親知らずは下の親知らずに比べて約8割の方が正常に生えてくるそうです。
一方、下の親知らずは4人に1人は全く生えず埋まったままで、生えてきたとしても斜めになっていたり、歯の頭の部分だけが見えていたりするなどの抜歯が必要と考えるケースが約7～8割あるそうです。
親知らずの抜歯は高確率で必要なことが分かります。

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★まとめ★

 

矯正治療の際のスペース確保の為の抜歯は、高確率で必要になる処置です。
親知らずの生え方には個人差があるため、抜歯のタイミングや親知らずの対処については矯正を行なう担当医の指示が大切になり、医師によっていろいろな考え方が存在します。

親知らずが埋まっている方、生えかかっている方は特に、一般歯科への定期検診時に親知らずの経過をみてもらうのもいいかもしれません。