『歯列矯正とヒアルロン酸』
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『歯列矯正とヒアルロン酸』
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『歯列矯正とヒアルロン酸』
記事作成および編集:Y(矯正専門衛生士)
監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長
ヒアルロン酸とは体内にある物質で、人体の皮膚に存在する柔軟性や弾力性を支える「保湿・保水成分」です。
美容整形でヒアルロン酸注射を行うとしわやたるみに効果があります。
矯正治療によって歯並びが整ってくると他の部位も良くしたいと考える方がいると思います。
今回は矯正治療中にヒアルロン酸注射を打つことができるのか、ヒアルロン酸とはなにかも踏まえて解説します。
【目次】
①ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸とは元々体内にある物質で、医学的には「ムコ多糖」と言います。
ヒアルロン酸は保水力に優れていて、たくさんの水を蓄える能力があります。
ヒアルロン酸1グラムで6リットルの水を保つ力があります。
しかしながら、体内のヒアルロン酸は年齢とともに減少します。
体内のヒアルロン酸は20代をピークにして徐々に減少し、
60代になると、25%まで少なくなります。
ヒアルロン酸の減少は、お肌のハリやツヤを低下させ、
乾燥肌やシミ、シワ形成の原因になります。
ヒアルロン酸は、肌の奥にある真皮に多く含まれています。
真皮には肌構造を支える柱のような存在である「コラーゲン」と、
コラーゲン同士を繋ぎ止める「エラスチン」があります。
このコラーゲンとエラスチンの隙間を埋めるのが、ヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸が水分をしっかりと抱え込むことで、肌に潤いやハリを与え、乾燥も防ぎます。
②美容整形で行うヒアルロン酸注射
美容整形のクリニックで行うヒアルロン酸注射は皮膚の下に直接注入することで、
しわやほうれい線、くぼみ、たるみを改善する効果があります。
また、鼻を高くしたり、顎を高くしたりすることもできます。
唇に直接注入すれば、外国人のようなふっくらとした唇を作ることもできます。
さらに、ヒアルロン酸注射は肌のハリと弾力を改善し、健康的な若々しい肌に導きます。
ヒアルロン酸注射は注入する箇所にもよりますが、施術時間が短時間で済みます。
そのため、仕事帰りや隙間時間に施術を受けることが可能です。
また、ヒアルロン酸注射は切開しないため、体への負担も少ないです。
美容整形をした後はダウンタイムという治療後の痛みや腫れなどが回復し、
元の生活に戻るまでの期間があり、
ヒアルロン酸注射のダウンタイムは数日から数週間程度で治ります。
そして、ヒアルロン酸注射の1番のメリットは即効性があることです。
美容整形の中には施術後、数週間経たないと効果が実感できないものがあります。
しかし、ヒアルロン酸注射は肌を内側から持ち上げたり、
たるみを引き上げたりするため、施術直後から効果を実感することができます。
一方で、ヒアルロン酸注射にもデメリットがあります。
ヒアルロン酸注射をすると、内出血や腫れ、感染、アレルギーなどのリスクがあります。
注入箇所や量にもよりますが、注射を受ける方の体質も関係あります。
このようなリスクをできるだけ避けるためにも、信頼できる医師の下で相談しましょう。
また、ヒアルロン酸注射の効果は永久ではありません。
ヒアルロン酸は時間経過とともに体内に吸収される成分であるため、
効果は永久に持続しません。
効果を長く持続させたいのであれば、繰り返し注入しなければなりません。
③矯正治療中にヒアルロン酸注射できる?
矯正治療を受けていると、歯並びや口元が綺麗になっていくことが嬉しくなってくると思います。
そして、「もっと綺麗になりたい」「歯並びだけでなく他の部分も良くしたい」と思う方がいるでしょう。
矯正治療中にヒアルロン酸注射を受けることは可能です。
口ゴボや上顎前突の方が矯正をして口元を下げると、それまで引っ張られていた皮膚が緩むため、
ほうれい線が目立つことがあります。
その場合、ほうれい線に対してヒアルロン酸注射をすることで肌をふっくらさせ、
目立ちにくくすることができます。
しかし、調整日の前後にヒアルロン酸注射を受けることは避けた方が良いです。
調整日の直前にヒアルロン酸注射を受けると、ダウンタイムによって口が開きにくくなり、
矯正治療の妨げになる可能性があります。
また、調整日の直後にヒアルロン酸注射を受けると、
ワイヤーを調整した痛みが出る場合があるため、
ヒアルロン酸注射による痛みと同時に感じる可能性があります。
以上のことにより、ヒアルロン酸注射を受けるタイミングをよく考える必要があります。
★まとめ★
①ヒアルロン酸とは元々体内にある物質で、保水力に優れています。
しかしながら、体内のヒアルロン酸は年齢とともに減少します。
ヒアルロン酸の減少は、お肌のハリやツヤを低下させ、乾燥肌やシミ、シワ形成の原因になります。
②美容整形のクリニックで行うヒアルロン酸注射は皮膚の下に直接注入することで、
しわやほうれい線、くぼみ、たるみを改善する効果があります。
ヒアルロン酸注射は施術時間が短時間で済み、体への負担も少ないです。
そして、即効性があります。
一方で、ヒアルロン酸注射をすると、内出血や腫れ、感染、アレルギーなどのリスクがあります。
また、ヒアルロン酸は時間経過とともに体内に吸収される成分であるため、
効果は永久に持続しません。
③矯正治療中にヒアルロン酸注射を受けることは可能です。
ほうれい線に対してヒアルロン酸注射をすることで目立ちにくくすることができます。
しかし、治療の妨げや痛みが2倍になる場合があるため、
注射を受けるタイミングをよく考えましょう。
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