矯正中の抜歯タイミングとは
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矯正中の抜歯タイミングとは
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記事制作と記事編集:矯正専門歯科助手 U
監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長
R6.7.27
『矯正中の抜歯のタイミングとは』
【もくじ:目次】
Ⅰ:抜歯するメリット
Ⅱ:抜歯するデメリット
Ⅲ:抜歯するタイミング
IV:非抜歯でも矯正できるのか
Ⅵ”:抜歯する箇所はどこ?
★まとめ★
”矯正中に抜歯をするのはなぜ?”
歯があごに収まりきっていないために歯並びが悪くなっている場合は、噛み合わせに比較的影響のない歯を抜歯し、スペースを作る方法が有効です。
抜歯をせず無理に矯正すると、元の歯並びに戻る ”後戻り” が起きたり、口元のシルエットが膨らんだりするおそれがあります。
『抜歯するメリット』
抜歯のメリットとはなんでしょうか??
抜歯することによって、メリットが大きい場合がありますので、どのようなメリットがあるかを順に説明します。
ー口が閉じやすくなるー
口が閉じやすくなります。
抜歯することによって、前歯が中に入ります。
口が閉じやすく、口呼吸していたのが治ったり、また口呼吸が治ると、鼻炎が治ることがあります。
ー口元が綺麗になるー
口元が綺麗になることもあります。
抜歯によって、前歯が中に入り、口元も中に入っていきます。
特に口元が出ていることに対して気にする方も多いので、抜歯をするメリットだと思います。
『抜歯するデメリット』
ー歯の本数が減るー
当たり前の事ですが、歯の本数が減ります。
歯は親知らずを除くと全部で28本あります。
治療する場合は2本もしくは4本抜歯することが多いです。
最大4本抜歯する場合もある為、歯の本数が合計24本になってしまうのでデメリットになります。
ー舌のスペースがなくなるー
次に舌のスペースが無くなる事です。
症例にもよりますが、抜歯することによって前歯が中に入ってくると舌のスペースがなくなります。
これによって、舌根沈下(ぜっこんちんか)といって、舌が下がり起動が狭くなることがあります。
『抜歯するタイミング』
矯正治療で親知らずを抜歯するのは、基本的に矯正治療の前になります。
親知らずを抜いておくだけでも広いスペースが生まれるので、歯を移動しやすくなるのです。
ただし、親知らずを第二大臼歯(親知らずの隣の歯)の位置に移動させる治療では、親知らずを抜歯せず第二大臼歯を抜歯します。
ー小臼歯の場合ー
ガタガタが強い症例や過度の出っ歯は、小臼歯を抜歯することが多いです。
ガタガタが強い症例ですと、初めに抜歯します。
綺麗に並べてから抜歯すると、まず前歯が前に出ます。
そうすると過度に前歯が前に出てしまい、歯茎が下がってしまいます。
また矯正期間も長くなってしまうからです。
出っ歯や口元の突出を治療する場合は、先に綺麗に並べてから抜歯します。
そのため、抜歯のタイミングは矯正治療が始まってから3~5ヶ月後になります。
この理由として、出っ歯や口元の突出の治療をする際、歯を傾けないように移動させる必要があります。
まずは抜歯しないで綺麗な直線を作ってから、抜歯して前歯を中に入れて治す治療が多いです。
ー親知らず(智歯)の場合ー
親知らずは場合によって、先に抜歯したり後で抜歯したりします。
先に抜歯する場合は、奥歯を後ろに移動させる場合です。
軽度の出っ歯や受け口の場合、奥歯を後ろに移動させて矯正治療をする場合があります。
親知らずがあると、奥歯を後ろに移動させることができないため、矯正治療が始まるタイミングで抜歯します。
また、親知らずがしっかり生えている場合は、矯正治療する際に邪魔になる可能性もあるので、先に抜歯することもあります。
親知らずを後で抜歯してもいい症例は、まだ親知らずが顔出しておらず、奥歯を後ろに移動させない症例です。
下顎の親知らずは横向きになっていることも多く、そのままにしておくと歯を前に押して、せっかくキレイになった歯並びがガタガタになることがあります。
その為、矯正治療が終わるタイミングで抜歯することも多いのです。
『非抜歯でも矯正出来るのか』
矯正では絶対に抜歯しなければならないというわけではなく、歯を抜かない ”非抜歯矯正” ができるケースもあります。
歯並びが大きく乱れておらず、凹凸の程度が比較的小さい症例であれば、歯を抜かずに矯正できるケースが多いでしょう。
ー奥歯を後ろに移動させるー
奥歯をさらに後ろに移動させてスペースを作ります。
もし親知らずが後ろにあれば基本的には抜歯します。
この後ろに移動させる量も限界はあります。
平均すると2~3mmほど移動できるので、左右後ろに移動できれば4~6mmスペースを作ることができます。
後ろに移動させるのは、インビザラインが得意になります。
ー歯と歯の間を削るー
歯の表面にはエナメル質というものがあり、このエナメル質をわすがに削ります。
削る量は0.3mmほどのごくわずかな量になります。
『抜歯するとしたらどこ?』
抜歯する箇所はどこなのでしょうか。
それは抜歯する場所も症例によって違います。
1番多いのが、第一小臼歯といって前から4番目の歯になります。
また症例によっては、第二小臼歯や大臼歯を抜歯することもあります。
どのように抜歯する部位と本数を決めるのでしょうか?
抜歯する必要性、抜歯する部位、抜歯の本数はセファロというレントゲンや歯並びによって決めていきます。
また奥歯を後ろに移動させる場合は親知らずがあると邪魔になるため抜歯することもあります。
★まとめ★
皆さん大事な歯なので、抜歯するのが嬉しい人はいません。
ただしメリット、デメリットを考えてメリットが大きい場合に行うようにします。
また自分が抜歯する症例・歯並びかを担当医の方に診てもらいましょう。
当医院では無料カウンセリングも行っていますので、お困りの際はお電話ください。
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
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