『妊娠中に抜歯をしても大丈夫?』
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『妊娠中に抜歯をしても大丈夫?』
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記事制作と記事編集:矯正専門歯科衛生士 W
監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長
『妊娠中に抜歯をしても大丈夫?』
【もくじ:目次】
妊娠中は身体にさまざまな変化が起こる時期です。
お腹の赤ちゃんの健康を守るためにも、日常生活の中で「これは大丈夫?」「治療してもいいの?」と不安になることも多いですよね。
歯科治療の中でも特に「抜歯」は痛みや出血、薬の使用などが伴うため、妊婦さんからよくご質問をいただきます。
今回は、妊娠中に抜歯をしてもよいのか? また、矯正治療に必要な抜歯はどうすべきか? という点について詳しく解説します。
結論から言えば、妊娠中でも時期と状況を見極めれば抜歯は可能です。
ただし、以下の3つの点に十分配慮する必要があります。
妊娠期間は3つの時期に分けられますが、それぞれにリスクと配慮があります。
【妊娠初期(〜12週)】
胎児の重要な器官が形成される大切な時期で、ホルモンバランスも不安定です。
基本的に抜歯などの侵襲的な処置は避けるのが理想です。
【妊娠中期(13〜27週)】
胎盤が完成し、母体も安定しやすい時期。
このタイミングであれば、比較的安全に抜歯を行えるとされています。
【妊娠後期(28週〜)】
お腹が大きくなり、長時間の診療台での処置が母体に負担をかけることがあります。
また、早産リスクも考慮する必要があるため、緊急性がない限り控えた方がよいでしょう。
妊娠中に抜歯が必要な場合は、妊娠中期(安定期)に行うことが望ましいとされています。
② 麻酔は赤ちゃんに影響する?
抜歯には局所麻酔を使うのが一般的です。
妊娠中に使われる局所麻酔(リドカインなど)は、適切な量であれば胎児への影響は非常に少ないとされています。
ただし、念のために妊娠していることを必ず歯科医に伝えましょう。
必要に応じて、使用する薬剤の種類や量を調整します。
抜歯後には、感染予防のために抗生物質や、痛み止めが処方されることがあります。
妊娠中に使用できる薬には制限がありますが、安全性の高い薬を選んで処方することが可能です。
抗生物質 → ペニシリン系(アモキシシリンなど)
鎮痛剤 → アセトアミノフェン(カロナールなど)
などは、妊婦さんにもよく使われており、産婦人科とも連携しながら安全に対応可能です。
矯正治療の一環として、歯を並べるスペースを確保するために抜歯が必要となることがあります。
妊娠中にすでに矯正治療を開始している場合は、次のような対応になります。
①すでに抜歯済みの場合
妊娠が判明しても、経過をみながらそのまま治療継続が可能です。
②抜歯がまだの場合
無理に進めず、産後に延期する選択肢も検討されます。
特に急を要さないケースでは、安全性を最優先に判断します。
また、妊娠前に矯正治療を検討している方は、治療計画の立案時に将来的な妊娠の可能性についても相談しておくと安心です。
妊娠中はホルモンの影響で歯周病や虫歯が悪化しやすくなることもあります。
「妊娠しているから歯医者に行けない」と思わずに早めに受診し、妊娠中であることを必ず伝えることが大切です。
また、矯正歯科では治療が長期にわたるため、ライフイベントに合わせて柔軟に対応しています。
妊娠中でも、無理のない範囲で治療の継続や一時中断が可能です。
患者さんと赤ちゃんの安全を第一に考え、適切なタイミングを一緒に相談していきますので、ご安心ください。
当院では、妊娠中の患者様にも安心して通っていただけるよう、医科歯科連携を行いながら、安全・丁寧な診療を心がけています。
ご不安な点があれば、どんなことでもご相談ください。
当院では随時初診カウンセリングのご予約を受け付けております。
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