『保定期間中に転院はできるの?』
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『保定期間中に転院はできるの?』
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監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長
『保定期間中に転院はできるの?』
【もくじ:目次】
Ⅰ∶『保定期間とは?』
Ⅱ:『保定期間中でも転院は可能?』
Ⅲ:『転院する際に必要なこと』
Ⅳ:『転院の一般的な流れ』
Ⅴ:『転院のメリット、デメリット』
Ⅵ:『転院を考えるときのポイント』
★まとめ★
矯正治療を終えて装置を外した後、とても重要なのは「きれいになった歯並びを保つこと」です。
ここで始まるのが「保定期間」と呼ばれる大切な段階です。
矯正で動かした歯は、そのままにしておくと元の位置に戻ろうとする力が働きます。
これを防ぐために、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を使って歯を安定させていく必要があります。
では、この保定期間中に「引っ越しや転勤で通っていた矯正歯科に通えなくなった」
「新しい環境で近くの歯科医院に切り替えたい」といった場合、転院は可能なのでしょうか?
今回は、保定期間中の転院について詳しく解説します。
Ⅰ∶『保定期間とは?』
矯正装置を外した後、歯や周囲の骨・歯ぐきはまだ不安定な状態です。
歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」の力が強く働くため、そのまま放置すると歯並びが崩れてしまう可能性があります。
そのため、装置を外した後は「リテーナー」と呼ばれる保定装置を使用し、歯が新しい位置に安定するまで管理していきます。
固定式(歯の裏側にワイヤーを貼る)
保定期間は「矯正治療の仕上げ」とも言える大切な時期で、この管理をきちんと行うかどうかで、きれいな歯並びが長く続くかどうかが決まってきます。
Ⅱ:『保定期間中でも転院は可能?』
結論から言うと、保定期間中でも転院は可能です。
ただし、治療中の転院とは少し事情が異なります。
すでに矯正装置を外しているため「歯を動かす治療」は終わっていますが、「後戻りを防ぐための管理」はまだ続いている段階です。
そのため、新しい医院でもリテーナーの状態を確認し、必要に応じて調整や再作製を行うことになります。
Ⅲ:『転院する際に必要なこと』
矯正治療がどのように行われたのか、どの歯をどの程度動かしたのかといった情報は、新しい医院が適切に保定を行う上でとても重要です。
転院時には、前の医院から紹介状や治療記録を受け取っておくとスムーズです。
医院によって推奨するリテーナーの種類が異なる場合があります。
現在使っているリテーナーが新しい医院でも使用可能か、調整が必要かを確認する必要があります。
保定管理の費用は医院ごとに異なります。
転院後は新たに「保定管理料」や「再診料」がかかることが多いため、事前に費用を確認しておくと安心です。
Ⅳ:『転院の一般的な流れ』
1.現在の医院に相談する
通院が難しくなった理由を伝え、紹介状や治療情報を依頼します。
2.転院先を探す
矯正専門医院や矯正に対応している歯科を中心に、保定管理を受け入れているかを確認します。
3.初診カウンセリングを受ける
口腔内やリテーナーの状態を診てもらい、今後の管理方針を相談します。
4.今後の通院計画を立てる
3〜6か月ごとの定期チェックが一般的ですが、歯の安定状態によって変わります。
Ⅴ:『転院のメリット、デメリット』
転院先を探す際には、以下の点を確認しておくと安心です。
①保定管理のみの受け入れをしているか
②リテーナーの再作製が可能か
③定期通院の間隔や方針はどうか
④費用はいくらかかるのか
矯正治療は装置を外した時点でゴールではなく、その後の「保定期間」に保定装置をきちんと使用することで初めて成果が長く保たれます。
生活環境の変化で通院が難しくなる場合は、無理に通い続けるよりも、通いやすい医院に転院して管理を続ける方が安心です。
きれいになった歯並びを守るためには、保定期間の管理が欠かせません。
新しい環境でも無理なく通える医院を見つけ、安心して保定を続けていきましょう。
それではまた次回のブログでお会いしましょう!
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