『矯正中の焼肉について』
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『矯正中の焼肉について』
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今回は『矯正治療中の焼肉について』ブログで書いていきたいと思います。Google検索で矯正中と検索すると次のワードに『焼肉』が出てきます。矯正治療中は食事の際に噛みやすい物を選ぶようになったり、ワイヤー矯正であれば矯正装置につけるゴムなどの着色が気になるようになります。実際、矯正治療中の患者さんの中で矯正中にどのように焼肉を食べていったらよいかはとても気になることだと思います。今回は、矯正治療中の焼肉について、比較的食べやすいお肉の種類や着色を気にされている方は着色を抑えるために意識していただきたいことをお伝えしていきたいと思います。
【目次:もくじ】
④初診カウンセリングでマウスピース矯(インビザライン)を選択する
➀食べやすいお肉の種類
矯正治療中であっても焼肉を食べることができます。ただし、食べるタイミングは重要です。
矯正装置をつけた直後やワイヤーの調整を行った後数日は痛みが出やすく噛むことも難しくなるため焼肉は避けていただくか、避けることが難しい際には食べやすいお肉を選択してください。焼肉は昔から『特別な日』に行くことが多いので、焼肉のスケジュールを立てる日と矯正の装着日や調整日は日程調整をした方が良いでしょう。
実際に焼肉の際には、みなさんの想像通り、厚みのある噛みこまなければならない硬いお肉は避け、柔らかいお肉を選択することがおすすめです。
【矯正中に食べやすいお肉】
カルビ・薄切りロース・ハラミ・サンカクバラ(上カルビ、特上カルビ)・リブロース芯・サーロイン・ヒレ・シャトーブリアン・ハバキ・シンシン・カイノミ・コブクロ(焼いたときに柔らかくなる)・マメ・
【矯正中に食べにくいお肉・注意すべきお肉】
☞矯正装置やインビザラインのアタッチメントが外れる可能性がありますので、ゆっくり細かくハサミ
などでカットしてから召し上がってください。
タン・ツラミ(ホホニク)・ネック(ネジ)・ウルテ・肩サンカク(クリ・クリミ)・ウチモモ・枕(シキンボ)・カメノコ・ササニク(ササミ)・インサイドスカート・ゲタ(中落ち)・ハツ・ミノ・ハチノス・ヤン・シマチョウ(テッチャン)
特に前歯でお肉を噛み切る食べ方は矯正装置が外れてしまう恐れがあるので注意が必要です。
もしくは、噛み切らなくても良いように、お肉用のはさみやナイフを使用していただき、あらかじめ小さく切って食べやすい大きさに調整してから食べると矯正装置が外れてしまう可能性も低くなり、食べやすくます。高級焼肉屋さんだとあらかじめ小さくカットしてくださいとお伝えすれば、最初から手間なく焼肉ができるところもあります。
またお肉だけではなく、硬い食べ物を食べる際には食べ物を小さくして食べやすい大きさにしてから食べるように習慣をつけましょう。
②着色が気になる方タレではなく、塩またはレモンで!
焼肉でもう一つ問題になるのが『タレ』です。
焼肉の『タレ』には、醤油をはじめとした多くの調味料が入っており、コーヒーほどではありませんが、食べる頻度が高い場合には着色の原因になります。
焼肉を食べる際に着色が気になる方は、お肉にタレをつけるのではなく塩かレモンにすると着色が抑えられます。特に塩とレモンに合うのは、タンやハツになります。タンやハツは矯正装置が外れやすいお肉ですので小さくしてから召し上がってください。また焼肉屋さんによっては塩昆布のご用意がある場合もありますので、これらに加えて混ぜてみるとさらに旨味が増してくると思いますのでぜひ試してみてください。
また、逆に気付かずつい食べてしまったあとに後悔するのが、韓国系のスープ類やキムチです。焼肉ではおなじみですが、着色するので注意が必要です。もし召し上がる際にはユッケジャンスープは避けてテールスープ、キムチはもやしのナムルにするなど、色が濃いものよりも白いものや透明なものを選択することが着色を抑える上でおすすめです。
また、色が濃いものを食べる前や食べている途中、食べ終わった後にお水を飲んだり、うがいをすることによって多少色の吸収を抑えられます。着色を徹底的に防ぐためには、乾杯のドリンクの際にチェ―サーとしてお水を1つ頼んでおくと安心して焼肉を楽しむことができると思います。
③焼肉を食べている途中の口腔ケア
焼肉のお肉やナムルなどの繊維はワイヤーに引っかかることが多く、食事中に中々取れずに気になることが多いと思います。
気心の知れた人との食事であれば食事後のケアで問題ないかと思いますが、そういった時ばかりではありません。
焼肉の際だけではなく、外食される際にはケア用品を持ち歩くことがおすすめです。
お化粧室に立ち寄った際にさっと食べかすを取れるようにフロスや歯間ブラシなどご自身で使い慣れたケア用品を使用して外食や相手を気にさず食事を楽しめるよう準備しましょう。
【矯正中の口腔ケア用品:焼肉屋さん編】
☑手鏡
→焼肉屋さんのお手洗いで長く洗面台を使えない場合が多いので、手鏡を持参していった方が良いで
しょう。
☑100円均一の小さなピンセット
→奥歯周辺や裏側の矯正装置にお肉が挟まった場合にはなかなか手では取れないことがありますので
100円均一の小さなピンセットがあれば、取り除くのにとても便利です。
☑デンタルフロス
→歯と歯の間の小さな隙間にしぶとく挟まったお肉を取ることができます。
☑フロススレッダー
→矯正中にデンタルフロスを使用する場合にはワイヤー下にフロスを入れなければなりません。これ
があると糸通しのようなものですぐフロスをワイヤー下に通すことができます。
☑歯間ブラシ
→ワイヤー下に詰まったお肉などをしっかり書き出すことができます。少し大きめの方がしっかりお
肉を取ることができます。ご自身で使いやすい大きさをあらかじめチェックしておくことが大事に
なります。
☑タフトブラシ
ブラケットやアタッチメント周りの細かい汚れを取ることができます。
☑マウスウォッシュ
焼肉屋さんの食事には『ニンニク』などのニオイが残ってしまう食材もありますので、念のためお
持ちになっていた方が良いでしょう。
④初診カウンセリングでマウスピース矯(インビザライン)を選択する
ワイヤー矯正をするにあたり焼肉だけではなく、食事を思うように摂れないことにストレスを感じる方はマウスピース矯正(インビザライン)がおすすめです。
食事をする際には、マウスピースを外すので食事に関するストレスや注意はワイヤー矯正に比べ各段に少ないです。
ただし、マウスピース矯正(インビザライン)であっても新しいマウスピースに切り替えたタイミングだと痛みが出やすいため硬いものを食べる際には様子をみてください。比較的マウスピース矯正(インビザライン)はワイヤー矯正に比べて矯正中の痛みが少ないと言われておりますし、実際の患者さんから聞きしても、痛み止めを飲むほど痛かった方はいままでほとんどおりません。
着色に関してもマウスピース矯正(インビザライン)であれば、歯に直接つけているアタッチメント以外は矯正治療をされていない方と同じ状態のため矯正治療を始める以前と同じ注意やケアで問題ありません。
マウスピース矯正(インビザライン)の適応内であれば、マウスピース矯正(インビザライン)を選択されることもひとつの方法です。
矯正治療中であっても痛みがでないタイミングであれば焼肉は問題なく食べることができます。
焼肉に限らず、矯正治療中は食べ方に注意をする必要があり、意識していただければ粘着性のもの以外であれば大抵食べることができます。
矯正治療中であっても楽しくお好きなものを食べられるよう注意点を覚え、守りながらお食事することでストレスの軽減につながります。
【まとめ】
☑柔らかいお肉などの噛みやすいお肉を選択する
☑矯正装置をつけた直後や調整日の直後は避ける
☑固いお肉はお肉用のはさみやフォークを使用して食べやすい大きさにカットする
☑着色が気になる方はお肉のタレではなく、塩やレモンなど色が薄いものを選択する
☑お肉などや野菜などがワイヤーに引っかかりやすいためケア用品を常備する
☑初診カウンセリングでマウスピース矯正を選択する
歯科衛生士 K (町田駅前矯正歯科) :ブログ作成・編集
渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長:ブログ監修
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
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