『マウスピースの洗浄方法と注意点とは?』
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『マウスピースの洗浄方法と注意点とは?』
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『マウスピースの洗浄方法と注意点とは?』
記事投稿および編集:N(歯並びコーディネーター)
記事監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長
歯科矯正の治療方法として、インビザラインなどのマウスピース矯正治療があります。
矯正治療の他にも、スポーツをされる方の保護の為や、睡眠時の歯ぎしりから歯を保護するためのナイトガードなどマウスピースはいろんな用途で使われています。
マウスピース矯正治療の中でも代表的なものが『インビザライン』になります。
乳歯列期に使用する『トレーナー』夜間使用のみで、個人差はありますが、乳歯列の歯列改善ができます。
周りから目立ちにくく違和感の少ないマウスピースですが、実はとても汚れやすくこまめなお手入れが必要なってきます。
今回は、マウスピースの洗浄方法や洗浄時の注意点についてご紹介していきたいと思います。
マウスピースはしっかり洗浄をしないと『黄ばみ』がでてきますので注意が必要です。
【目次:もくじ】
②マウスピースの洗浄方法
☞リテーナーシャイン(JM ortho)
③マウスピース洗浄時の注意点
インビザラインでの歯科矯正の場合、約1週間~10日に1回交換しながら治療を進めていくことが多いです。新しいマウスピースになる期間が1週間などの場合には、汚れが気になるころにはマウスピース交換のタイミングになるため、あまり気にせず普段の生活を送ることが出来ますが、1日のうちの約20時間はずっとお口の中に入っている状態なので、口内環境を清潔に保つためにも洗浄が必要になります。
マウスピースを作り変える追加アライナーの際には、最後のマウスピースを約2か月使用するので、黄ばみなどにならないように注意が必要です。
洗浄せずに装着するということは、汚れたマウスピースで歯にフタをしている状態になりますのでむし歯のリスクが上がったり歯ぐきの炎症に繋がることもあります。場合によってはマウスピースの着色や口臭が目立つようになります。
歯垢のであるデンタルプラークは、1グラムあたり1,000億個もの細菌からなります。その中の細菌の種類は500種類以上といわれるくらいとても種類も多いです。皮膚や鼻の粘膜には、1,000および10万個の細菌がいますので、プラーク中の細菌の多さは異常なほど多いのがわかりますし、それだけの細菌がいれば、虫歯や歯周病の原因になるのもううなづけます。
マウスピースは細菌にとって最高の溜まり場になってしまうのです。
プラークがマウスピースに付着すれば、プラークの細菌数と同様の量の菌数がマウスピースに付着していることになります。
一番簡単で、手っ取り早い方法です。
基本的にお食事の際はマウスピースを外していただきますので、お食事のあとに歯のお手入れも兼ねて洗浄すると良いです。
外出先でのお手入れが大変なときもあると思います。歯磨きができなくてもうがいをしたり、お水でマウスピースを洗う作業を、やるのとやらないのとではむし歯のリスクが変わってきます。ただしある程度の汚れは取れると思いますが、しっかり小さい単位でのレベルできれいにするにはやはりもう少しの手間は必要かもしれませんが、やらないよりはやった方が確実に良いです。
ご自宅にいらっしゃるときは、食器用の中性洗剤を使って洗浄していただくこともできます。
マウスピースのお手入れが面倒な方、汚れ・においを気にされる方におすすめです。
マウスピース専用の洗浄液で、泡タイプとつけ置きタイプがあります。
当院ではつけ置きタイプの商品【リテーナーシャイン】を販売しております。他にもリテーナー洗浄剤は様々なものが販売されております。
ぬるま湯に溶いて約30分つけておくことで、漂白成分とタンパク質分解酵素の優れた洗浄力で汚れや気になるニオイを取り除きます。
150g入りで約60回洗浄することができます。
お食事中や歯磨き中などの外しているタイミングを上手く使って歯周病のリスクを下げたり、口臭を防止していきましょう。
お買い求めの方は、受付スタッフまでお声かけください。
におい等が気になる方はおすすめです。
メガネなどの洗浄にも使われる超音波洗浄機を使うとご自宅でも本格的な洗浄ができます。
超音波で水を振動させて、目に見えない汚れまで取り除きます。
細菌では超音波洗浄機は市販されていて値段も低価格です。
当院では、どうしても取れない汚れは、来院していただいた際に洗浄させていただきます。
マウスピースを洗う時の注意点がいくつかあります。
つい無意識にやってしまうことが多いので、注意事項をよく覚えておきましょう。
ぬるま湯は大丈夫ですが、熱いと感じるお湯はアウトです。
冬場は特に温かいお湯で洗浄したいところです。ぬるま湯程度の温度であれば問題ありませんが、熱湯で洗ってしまうと簡単にマウスピースが変形してしまうことがあります。煮沸消毒はもってのほかです。一瞬で変形してお口の中に戻せなくなります。
一度変形したマウスピースは元に戻すことは困難であり、再度お作り直しをさせていただくため、追加の費用や期間がかかってしまいます。
マウスピースを洗う前に、一度温度の確認をするとよいでしょう。
歯みがき粉の中に含まれている研磨剤により、マウスピース自体に細かい傷がついてしまい、そこで細菌繁殖が起こってしまうのです。洗浄しているつもりが、さらに汚れやすい環境をつくっていることになります。
また、歯ブラシを使ってお手入れする際は【柔らかい毛】のものを使いましょう。
毛の固いブラシも、お手入れの方法次第ではマウスピースへの傷につながります。
毎回水で流すだけでは、内側のくぼみなどの届きづらいところにたまっている汚れまでは除去できないことが多く、指を使ってもなかなか取れないので定期的に歯ブラシを使うのもマウスピースを綺麗に保つ方法の1つだと思います。
マウスピース洗浄後、湿ったまま放置してしまうと、せっかく洗っても逆に細菌が繁殖してしまったり、嫌な臭いを発してしまうことがあります。
ドライヤーの熱風では変形の危険があるので、自然風の通るところに置いたり、ケースの中にティッシュなどを敷いて水分を吸い取るようにし、完全に乾いたのを確認してからケースのふたを閉じるといいでしょう。
【まとめ】
マウスピースのお手入れは、どの用途のマウスピースであっても対応できます。
ご心配な方はマウスピース作成時に歯科医にご確認ください。
☑マウスピースは雑菌が繁殖しやすいので、こまめな洗浄が大切です
☑マウスピースの扱いには十分注意しましょう
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
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