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『部分矯正とは何本までのことをいうの?』|町田の矯正歯科専門の歯科医院|土日診療-町田駅前矯正歯科

『部分矯正とは何本までのことをいうの?』

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『部分矯正とは何本までのことをいうの?』

『部分矯正とは何本までのことをいうの?』

町田駅前矯正歯科医院長 渡邉 博人

表側メタルブラケット(全部矯正)中の方

 

よく初診患者様からいただく御質問として、『部分矯正は、何本までですか?というものがあります。』

結構よく尋ねられますので、結論から言いますと、先生によって考え方はいろいろありますが、部分矯正という名前だけ考えますと、1本〜全部矯正未満ということになります。しかし実際には、装置の種類、先生のやり方によって多少の定義の違いは出てきます。

部分矯正治療は、言葉的には1本~全部矯正未満の矯正治療になります。

 

 永久歯は、親知らずを含めない場合には、全部で28本あります。そのうちに全部の歯に装置がついていない場合には、言葉だけを見ると、部分矯正というくくりなりますが、28本中24本ついてる場合には、部分矯正というよりも、全体矯正に近いと思います。これは、ほぼ全部矯正と言っても良いでしょう。

メタルブラケットの表側全部矯正治療

今回は、部分矯正のよく患者様から、ご質問いただく、疑問点についてお話ししていきたいと思います。

 


 

【目次:もくじ】

①実際の部分矯正に多い具体例とは?

②なぜ一本の歯を治すのに大ががりな装置になるの?

③部分矯正は、全部矯正よりも難しい?

④部分矯正の限界とは?

⑤どのような場合が、部分矯正に適しているの?

★まとめ★

 


 

①実際の部分矯正に多い具体例とは?

 部分矯正として多い具体例としては、上下顎前歯の奥歯のみ上下左右いずれかの奥歯のみ、またその組み合わせがあります。前歯か奥歯のブロックの組み合わせで部分矯正が行われておりますが、この理由としては、本当に簡単なケースが部分矯正の対象となるからでしょう。難しいケースは必然的に全部矯正で治すことが必要になるということです。

 

 


 

②なぜ一本の歯を治すのに大ががりな装置になるの?

 

 

 1本を治すものから、部分矯正とお話しさせていただきましたが、ワイヤー矯正ならその両隣りの歯にブラケットをつけたり、マウスピース矯正(インビザライン等)なら、片側にはしっかりとしたマウスピースが必要になります。

 

それはなぜなのでしょうか?

 

 これは、矯正で1本の歯を動かすためには両隣の歯を固定として、その1本を動かすようにしているからです。固定の歯が少ないと、本当は動かしてほしくない歯まで部分矯正の場合には、動いてしまうことがあります。そのため、動かす歯が多ければ、多いほど動かす力に拮抗する固定が必要になり、ブラケットならそれなりの数を着けなければならないですし、マウスピース矯正なら、上顎の1本を動かすなら、1本を動かすために上顎全体を覆うようなマウスピースが必要になります。

 

 

 

 

動かしたくない歯を動かさないようにする配慮が部分矯正が難しいと言われる所以です。


 

③部分矯正は、全部矯正よりも難しい?

 

 よく矯正専門の先生方がよく言うのは、『部分矯正よりも全部矯正のほうが難しいことがあるよね』ということがあります。確かに自分もそう思います。

なぜかと言いますと②にも通じるところがありますが、動かす歯の固定となる歯が、全体矯正に比べて少ないので、その歯(動いてほしくない固定の歯)がなるべく動かないように治療をしないといけないので、難しいのです。全体矯正で、しっかりとした固定を作ってから歯を動かしたほうが、だいぶシンプルで簡単になっていきます。だから全体矯正の方が部分矯正よりもやりやすいケースが多いのです。

 


 

④部分矯正の限界とは?

 

部分矯正の限界は、動かす量が限られているので、抜歯したスペースを全て使うようなダイナミックな歯の移動には適しておりません。

 

例えば抜歯を伴う出っ歯や受け口、口ゴボの治療、ガタガタ(叢生)には、向いておりません。このような治療には、全体矯正の適応になってくると思います。無理に部分矯正をしたとしても、仕上がりに問題がでるのは、いうまでもありません。

 

⑤どのような場合が、部分矯正に適しているの?

 

かみ合わせが深くない上下前歯や奥歯のガタガタ(叢生量)やすきっ歯(空隙歯列弓)が適応例としてあげられます。かみ合わせが深い場合には、上下の歯同士がぶつかり、歯の動きを妨げてしまうので、注意が必要です。

咬み合わせが深いケースは、上下の歯の干渉が強く、部分矯正の適応ではないケースがあります。

 


 

★まとめ★

 部分矯正は、ある限られた歯を固定に使って行う限定的な方法で、適応するケースも限られるために、治せる範囲をご自身でしっかり把握して治療を受けるべきだと考えます。あとで、ここを治して欲しかったなどとなると、とても残念な思いされてしまいます。しっかり治したい場合には、全部矯正の対象とはなりますが、その前に初診カウンセリングでご自身の歯並びがどちらが最適か矯正医に確認してもらうようしたら良いと思います。

 

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