『インハウスアライナーとは?』
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『インハウスアライナーとは?』
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『インハウスアライナーとは?』
記事作成および編集:I(矯正専門衛生士)
監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長
近年、目立たない矯正装置としてマウスピース矯正が主流になってきています。
通常、マウスピー ス矯正は歯の型取りやスキャンを行い、
その資料をメーカー側に送ってマウスピースを発注します。
しかし、「インハウスアライナー」では、
メーカー側に資料を送らなくても医院内で作製が可能です。
今回はインハウスアライナーとはなにか、メリットデメリットも踏まえて解説します。
インハウスアライナーとは患者様の資料をメーカー側に送らず、
歯科医院の中で作製するマウスピース矯正のことです。
マウスピース矯正の主流であるインビザラインは、
スキャンデータをアライン・テクノロジー社へ送付し、
完成したアライナーが到着次第、矯正治療を開始します。
データ送付や治療計画の立案、アライナーの発送に時間を要するため、
治療開始までに約1カ月を要します。
しかし、インハウスアライナーの場合、
1週間以内にはアライナーが完成し治療を開始することができます。
しかし、インハウスアライナーを取り入れるためには、
光学スキャナーや3Dプリ ンター、シュミレーションソフトなどが必要になります。
高額な設備投資になってしまうため、
インハウスアライナーを取り入れている歯科医院はまだ少ないのが現状です。
インハウスアライナーのメリットは以下の通りです。
❶インビザラインより安価
インビザラインと比べるとインハウスアライナーは仲介がない分、
費用を抑えることができます。
❷すぐに治療開始できる
インビザラインはメーカーに外注するため、
治療開始までに1ヶ月~1ヶ月半ほど時間を要しますが、
インハウスアライナーは院内でアライナーを作製するため、
1週間以内に治療を開始すること ができます。
すぐに矯正治療を開始したい方や
矯正治療に期限がある人(結婚式がある、学生のうちに終わらせたい、などといった場合)に
おすすめです。
❸作り直しがすぐにできる
アライナーと歯にズレが生じてしまったり、
最後までアライナーを使用して
微調整をしなければならなかったりすると、
アライナーを再作製します。
インハウスアライナーは1週間ほどで再装着が可能なため、
微調整による再作製に適しています。
❹小児矯正に適している
乳歯と永久歯が混在して生えている時期(混合歯列期)に
マウスピース矯正を行うと、
乳歯が永久歯に生え変わるタイミングで
アライナーがはまらなくなってしまう場合があります。
その際、インハウスアライナーのすぐに再作製が可能な特性を活かし、
再装着することができるため、小児矯正に適しています。
インハウスアライナーのデメリットは以下の通りです。
❶大量のアライナーを一度に作製することができない
インハウスアライナーはインビザラインのように
大量のアライナーを一度に作製することができません。
したがって、歯の移動量が多い場合はインビザラインの方が適しています。
❷適応症例が限られる
インハウスアライナーはアライナーの枚数が4~8枚で終了する
軽度の症例に適していますが、
その適応症例は限られます。
インビザラインの方が幅広く治療可能です。
❸スキャンの回数が多い
インハウスアライナーは歯の動きに合わせてアライナーを作製するため、
スキャンの回数が多くなってしまいます。
スキャンは型取りよりも嘔吐反射が出にくいですが、
スキャンでも負担に感じてしまう方もいるので注意が必要です。
❹インハウスアライナーを取り入れている歯科医院が少ない
インハウスアライナーを取り入れるためには
多額の設備投資が必要であるため、
現在取り入れている歯科医院は少ないです。
ですが、近年インハウスアライナーに注目が集まってきており、
今後取り入れる歯科医院の増加が期待されています。
マウスピース矯正の主流であるインビザラインと
インハウスアライナーを比較すると、
以下の通り です。
インビザライン | インハウスアライナー | |
製作方法 | 院外作製 | 院内作製 |
治療開始時期 | 1ヶ月〜1ヶ月半 | 1週間後 |
価格 | 高価 | 安価 |
適応症例 | 軽度〜重度 | 軽度のみ |
資料採得方法 | 口腔内スキャン | 口腔内スキャン |
一回のスキャンでのマウスピース枚数 | 10〜99枚 | 1〜8枚 |
インビザラインとインハウスアライナーの違いは上記の通りです。
それぞれの特徴を理解した上で、
一人一人に合った治療方法を担当歯科医と相談して見つけてください。
①インハウスアライナーとは患者様の資料をメーカー側に送らず、
歯科医院の中で作製するマウス ピース矯正のことです。
インビザラインとインハウスアライナーは
製作方法や治療開始時期、価格、適応症例、
一回のスキャンでのマウスピース枚数に違いがあります。
②インハウスアライナーのメリットは、
インビザラインよりも安価で即治療開始や再作製が可能 です。
また乳歯から永久歯へ生え替わり、
アライナーの再作製が頻繁に起きる時期である小児矯正に適しています。
③インハウスアライナーのデメリットは、
一度に大量のアライナーを作製することができません。
そのため、適応症例が限られ、スキャンの回数が多くなってしまいます。
そして、インハウスアライナーは多額の設備投資が必要であるため、
取り入れている医院はまだ少ないのが現状です。
患者様一人一人に合った治療方法があります。
ぜひ、担当歯科医と相談してみましょう。
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
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