『歯科矯正治療を途中でやめたらどうなるの?』
Blog
『歯科矯正治療を途中でやめたらどうなるの?』
Blog
『歯科矯正治療を途中でやめたらどうなるの?』
記事制作と記事編集:歯並びコーディネーター N
監修:渡邉 博人 (町田駅前矯正歯科医院長)
歯科矯正治療は、個人差はあるものの完了するまでに長い期間を要すことがほとんどです。
開始時は予想していなかった出来事やイベントも、治療中の数年で変化が起こることがあります。
今回は、治療を開始したものの途中でやめてしまうことのリスクや、治療を完了するためにはどうしたらいいか、まとめていきたいと思います。
【目次:もくじ】
せっかく始めた矯正治療でも、途中でやめてしまう理由とはどんなことがあるのでしょう。
転勤や上京、学生の方であれば留学や卒業後のお引越しなどによって、引っ越し先が県外になってしまうと通院するのに大変になってしまうケースです。
学生の方が新社会人になったとき、転職して仕事が変わったとき、結婚や妊娠などで生活環境が変わったとき、その環境に慣れるまで通院が難しくなったり中断することがあるようです。
治療開始時には時間に余裕がある状態でも、環境の変化は十分にありえます。
矯正治療中はお口の中に長期間矯正装置がついた状態になります。
慣れてくるとはいえ、違和感や痛みを感じるだけではなく、それに伴って食事が制限されてしまうこともあり、思うように生活しづらいことがあります。
矯正装置がついていると、そこに汚れが溜まりやすくなって、虫歯のリスクが上がるのでより一層お家でのお手入れに力を入れる必要がありますが、体調などによってストレスに感じることもあるようです。
もし途中でやめてしまった場合、考えられる影響をお話していきます。
歯科矯正治療は自費診療になるため、高額な治療費がかかります。
あわせて、初回のカウンセリングは無料の医院が多くても、その後の精密検査や診断には料金がかかり、矯正に伴って抜歯をしたなら抜歯料、定期検診の料金など、これらの料金は全て戻ってきません。
また、治療中の転院の際には、改めて精密検査をしなければいけなかったり、装置の再装着や治療法の変更があれば、再び高額な費用を支払う可能性もあります。
歯科矯正治療は、精密検査でいただいた資料を基に必ず治療計画を立ててから治療開始していきます。
理想的な歯並びがゴールであれば、その道のりの途中での中断はまだ不完全であり、噛み合わせやあごへの負担も考えられます。
また、装置がまだ歯についた状態ですと、歯には少なからず力がかかっています。
そのまま放置してしまうと、歯並びが治療開始時より悪化してしまうこともあります。
装置がついていることで汚れはたまりやすくなってしまっています。
汚れの蓄積によって歯垢や歯石になり、虫歯・歯周病が好む口腔内環境になってしまいます。
その上、汚れがついたままでは口臭もきつくなります。
矯正装置によって、虫歯になっても気づきにくくなってしまい、気づいた時には抜歯が必要ということも考えられます。
矯正治療を行なっていく上で、特にワイヤー矯正の方に多いのですが、歯を並べるためのすき間を作るために抜歯をすることがあります。
本来、このすき間は月に一回の調整を繰り返す治療期間の中で少しずつ狭くなっていき、最終的には綺麗に埋まっていくものです。
しかしながら、治療途中での中断は、穴を埋めることが出来ず、そのまま残ってしまうため、抜歯をした部位にもよりますが、笑った時に見えてしまったり、会話するときに息が漏れたり違和感を感じることもあるようです。
そして、抜歯して長い期間放置すると、その穴に向かってとなりの歯が倒れてくることが考えられます。
歯列を動かすということは大変なことです。
故に治療期間の長い矯正治療のゴールは、少し遠いところにあります。
ですが、しっかりゴールするために、治療開始前に出来ることがあります。
もちろん急な出来事の対応は難しいですが、結婚や出産、転勤の状況、転職するのかなど、今後の人生プランを想定したときに、長期的な治療を継続することが出来るのはどのタイミングか検討してみるのも良いでしょう。
歯科矯正治療を開始したら、基本的には矯正治療終了まで同じところに通い続けることになります。
医院の雰囲気や、通いやすい場所にあるか、スタッフとの相性など、ご自身と合う場所を見つけると調整にも通いやすくなると思います。
治療方針や金額なども、歯科医院によってそれぞれ異なるので、カウンセリングの段階で1か所だけではなく、いろんな医院でお話を聞いて比較してみるのも治療継続の近道でしょう。
医院によっていろんな違いがあると思います。
ワイヤー矯正、マウスピース矯正、裏側矯正、どんな矯正方法にもメリットがあればデメリットが存在します。
当院ではカウンセリングの段階から、メリット・デメリットもお伝えするようにしており、治療開始前にしっかりご納得頂くのが大切だと考えております。
また、患者様が抱えている不安なことや疑問は担当医としっかり相談して解決していきましょう。
歯科矯正の治療期間は長いので、生活の変化やお手入れの大変さから早く終わりにしたい!という気持ちになることがあるかもしれません。
しかし、途中での治療中止は多くの費用が無駄になってしまったり、見た目が中途半端になってしまったり、悪影響は少なからずでてきます。
また、改めて治療を開始したいと思っても、歯の根が短くなってしまっていたり歯周病や虫歯が進行していると再治療が難しいこともあります。
何度も言いますが、歯科矯正治療は長期間を要します。
開始時期はいつが適しているのか、しっかり検討することが大切です。
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
診療のご予約・各種治療のご相談は下記よりお気軽にご連絡ください。