『歯科矯正はなぜ保険がきかないのか?』
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『歯科矯正はなぜ保険がきかないのか?』
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歯科矯正はなぜ保険がきかないのか?
記事制作と記事編集:歯並びコーディネーター N
監修:渡邉 博人 (町田駅前矯正歯科医院長)
虫歯や歯周病の治療、定期検診で歯科医院に来院する際は、多くの場合で保険適用になり、負担額は1~3割ほどになります。
しかし、歯科矯正治療においては、ほとんどの場合保険が適用されません。
今回はその理由をお話したいと思います。
【もくじ:目次】
保険が適用されるかどうかは、厚生労働省保険局医療課が判断しています。
私たちが納めている健康保険ですが、財源が限られているため必要な治療からまかなわれています。
その中で医療保険の対象となるのは「病気を治すものでなければならない」ことが条件になります。
例えば、虫歯治療や歯周病治療に関しては、「身体に深刻な悪影響を及ぼす病気の治療が目的で行われる」ということで保険適用になります。
矯正治療の症例の中には、機能的にかみ合わせの問題等があるものなど、保険適用されるケースがあります。
ただ、どこの歯科医院でもいいわけではなく、治療ができる歯科医院が限られているためそちらを探す必要があります。
日本矯正歯科学会 参照
のいずれかにあてはまる場合は保険診療が適用されます。
現在では、61の疾患が対象です。詳細は日本矯正歯科学会のホームページをご覧ください。
厚生労働大臣が定める疾患
1 唇顎口蓋裂
2 ゴールデンハー症候群(鰓弓異常症を含む。)
3 鎖骨頭蓋骨異形成
4 トリーチャ・コリンズ症候群
5 ピエール・ロバン症候群
6 ダウン症候群
など
主にお子様に該当することが多いです。
乳歯が抜けて永久歯が生えてくるのがだいたい6歳ごろといわれています。
そして12歳ごろにはすべて生え揃うのですが、まれに永久歯が生えてこない「永久歯萌出不全」を発症することがあります。
永久歯萌出不全の治療には、埋伏歯開窓術という外科手術を要し、歯茎を切開して中にいる歯を引き出していくという処置になります。
外科治療も矯正治療も、保険治療の対象になります。
顎変形症とは、上あごや下あごの形や大きさの異常、上下のバランスによるかみ合わせの異常(咬合不正)と、顔の変形などを生じる状態の総称です。
原因はまだわかっていませんが、遺伝的な影響が大きいと考えられています。
一般的に顎の変形は、思春期以降に徐々に明らかになっていきます。
また、噛みにくさとは別に、顔の形の変形は精神的なストレスの原因になることもあります。
矯正を始めるにあたって、ワイヤー表側矯正、裏側矯正、マウスピース矯正、どの装置を選んでも自費になります。
表側矯正:80~130万円 裏側矯正:120~150万円 マウスピース矯正:80~130万円
そのほか、部分矯正のケースもありますが、どの装置を用いても100万円前後くらいになってしまいます。
どうしてこれほどの費用がかかってしまうのか…
矯正治療の価格は医院によって様々ですが、矯正装置に用いられるブラケット・ワイヤー・マウスピースなどは特殊な素材や形状をしており、患者様一人一人のお口に合うように設計されているため、原価が高くなっています。
また、歯科矯正に特化した医師の技術も求められるため高額になる傾向にあります。
基本的に矯正治療は自費での診療になることが多いです。
しかし、歯科医院でカウンセリングを受けてみたら、実は保険適用の症例だった!という患者様もいらっしゃいます。
矯正治療は決して安い治療ではないので、勇気がいると思いますが、日常生活で噛みづらさや使いづらさを感じている方、カウンセリングを無料で行なっているところもありますので一度足を運んでみるのもいいかもしれません。
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
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