『PMBオルソヒーリング(加速矯正装置)とは?』
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『PMBオルソヒーリング(加速矯正装置)とは?』
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『PMBオルソヒーリング(加速矯正装置)とは?』
記事作成および編集:I(矯正専門衛生士)
監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科医院長
矯正治療は、歯を並べ終えるまで平均1〜3年ほど期間がかかります。
症状によって治療が長期に渡る場合がありますが、一方で矯正治療を短縮するために
加速矯正装置を使用して歯の移動を促進させることができます。
加速矯正装置には光系と振動系の2種類あります。
今回はそのうちの1つである「PBMオルソヒーリング」について解説します。
【目次】
①PBMオルソヒーリングとは
PBMオルソヒーリングは波長850nmの近赤外線の力で歯周組織内の細胞を刺激します。
そうすると、細胞エネルギーが活性化し、歯が移動する時の破骨細胞と骨芽細胞の働きを促進し、
治療を早く進めると同時に痛みの軽減も可能になります。
光を歯周組織に当てることで、細胞内のミトコンドリアが反応し、
細胞のエネルギーを活性化することをフォトバイオモジュレーション(PBM)といいます。
PBMは医療分野のみならず、コラーゲン生成効果を利用した美容医療や
アンチエイジング治療など幅広い分野で活用されています。
PBMオルソヒーリングはワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらにも使用可能ですが、
主にマウスピース矯正と併用することが多いです。
②PBMオルソヒーリングのメリット・デメリット
PBMオルソヒーリングのメリットは以下の通りです。
❶治療期間の短縮
インビザラインのアライナー交換時期は7〜14日ですが、
PBMオルソヒーリングを併用すると最短で4日に交換することが可能になります。
そのため通常2〜3年の矯正治療が必要な症例に対して、
治療期間を大幅に短縮できることが期待できます。
❷痛みの軽減
インビザラインはワイヤー矯正と比べて矯正治療中の痛みが少ないのが特徴ですが、
PBMオルソヒーリングを併用することでアライナー交換初日の締め付け感が軽減します。
❸マウスピースの変色を防ぎ、清潔に保つことができる
インビザラインの場合、1枚のアライナーを7〜14日継続して装着するため、
使用状況によってアライナーが変色する可能性があります。
PBMオルソヒーリングを併用することによってアライナーの交換時期を短縮できるため、
アライナーが変色する前に次のアライナーに交換します。
そのため、アライナーを清潔に保つことができます。
❹自宅で簡単に使用できる
1日の使用時間は8分間(上顎:4分、下顎:4分)装着していただきます。
ご自宅で好きな時間に使用できるため、
テレビを見たり、くつろいだりしながら使用することができます。
メリットが多いPBMオルソヒーリングですが、デメリットもあります。
❶費用が高額
PBMオルソヒーリングを購入しようとすると費用が高額になります。
当院では患者様にレンタルで貸し出しいたしますので、費用を抑えることができます!
口に入れるマウスピース部分は患者様ごとに交換いたします。
お気軽にご相談ください。
❷継続的な使用が必要
使用時間は1日8分と短時間ではありますが、
毎日使用していただかないと効果が十分に発揮されません。
また、インビザラインの場合、アライナーの装着時間やアライナーチューイの使用など
ルールを守っていただくことも治療期間の短縮に大きく関わります。
③PBMオルソヒーリングの使用方法
❶充電
付属のコードを本体とアダプターに繋ぎ、コンセントに差して充電します。
完全充電には6時間かかります。
1度完全充電すると、8回使用可能です。
❷マウスピースの装着
本体側面のスイッチを押して電源を入れます。
マウスピースを本体に繋ぎ、中央の溝を上唇のヒダに合わせて上顎に装着します。
マウスピースがつながっているケーブルの手元スイッチをオンにします。
マウスピースの温度が上昇し照射が開始しますので、装着したまま4分間待ちます。
4分後、自動的にオフになりますので、上下を反転して下顎に装着し手元スイッチをオンにします。
❸洗浄
使用後はマウスピース部分を水かぬるま湯で軽く洗い、自然乾燥します。
歯ブラシや歯磨き粉はマウスピース部分が傷ついてしまうため、使用しないでください。
★まとめ★
①PBMオルソヒーリングは波長850nmの近赤外線を歯に照射することで細胞を刺激し、
歯周組織の活性化を促進します。
それにより、歯が移動する時の破骨細胞と骨芽細胞の働きを促進し、
治療を早く進めると同時に痛みの軽減も可能になります。
②PBMオルソヒーリングのメリットは治療期間の短縮や矯正治療による痛みの軽減、
マウスピースを清潔に保つことができる、自宅で簡単に使用できる等といった
様々なメリットが期待できます。
しかし、費用が高額になってしまったり、継続的な使用が必要になったりといった
デメリットもあります。
③1日1回充電した本体にマウスピースを繋ぎ、口の中に装着し、上と下の歯に各4分照射をします。
使用後は水洗いし、自然乾燥させてください。
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
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