『金属アレルギーの治療方法はあるの?』
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『金属アレルギーの治療方法はあるの?』
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記事作成および編集:Y(矯正専門衛生士)
監修:渡邉 博人 日本矯正歯科学会認定医/町田駅前矯正歯科院長
金属アレルギーは、金属が皮膚や体内に接触した際に免疫系が過剰に反応し、かゆみや発疹、赤みなどの症状を考えるとアレルギーの種類です。
特にアクセサリーや時計、歯科金属、ピアスなどの原因となることが多く、日常生活に支障をきたすこともあります。
今回は、金属アレルギーの治療方法について、原因の特定、治療の実際、そして再発防止のためという3つの視点から詳しく解説していきます。
【目次】
金属アレルギーを効果的に治療するためには、まず何がアレルギー反応を起こしているのかを特定することが最も重要です。
金属アレルギーの多くは「接触性皮膚炎」として現れますが、
症状が似ている他の皮膚疾患と区別するためには、医師による適切な診断が必要です。
代表的な診断方法は「パッチテスト」です。
これは、疑いのある金属を含む試薬を皮膚に貼り付け、一定期間後に皮膚の反応を観察する方法で、
ニッケル、コバルト、クロムなどよくあるアレルゲンを特定することができます。
結果が陽性であれば、体に接触している金属製品や素材を見直す必要があります。
また、歯科治療で使われる詰め物やブリッジ、矯正治療で使用するブラケットやワイヤーなどの金属も、
体内に滞留することでアレルギーの原因となることがあります。
このような場合、アレルギー金属の専門知識を持った皮膚科医や歯科医との連携が必要です。
金属アレルギーの治療には、大きく分けて対症療法と原因除去療法の2つがあります。
まず、症状が出ている皮膚にはステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬の内服などが処方され、かゆみや炎症を抑えます。
皮膚の状態によっては保湿剤を併用し、バリア機能を高めることも効果的です。
次に重要なのが、原因となっている金属との接触を忌避することです。
例えばニッケルアレルギーと診断された場合、ニッケルを含むアクセサリーや金具を使用しないようにする必要があります。
また、腕時計の裏側やベルト、ジーンズのボタンなどにも注意が必要です。
歯科治療が原因の場合には、
金属製の詰め物をセラミックや樹脂などの異素材に置き換える治療(金属フリー治療)も選択肢となります。
この措置には費用がかかることもありますが、根本的な原因を解決する意味では非常に効果的です。
最近では、金属アレルギーの発症を中心とした「脱感作療法」や免疫バランスを整える漢方薬の処方なども一部で行われていますが、
まだ一般的な治療法としては確立されていない段階です。
金属アレルギーは一度症状が治まるも、また同じ金属に触れると再発することが多いため、日常生活での対策が非常に重要です。
まず、アレルゲンを含む製品を優先することが基本です。
アクセサリーは「ニッケルフリー」「アレルギー対応」と表示されているものを選び、
金属のボタンやファスナーが直接肌に触れないようにインナーを着用するなどの工夫が参考になります。
また、汗をかきやすい季節は、汗に含まれる成分によって金属が溶け出しやすく、
アレルギー反応を考えてリスクが考えられます。
こまめな汗の拭き取りやシャワーでの洗い流しを心がけましょう。
食品の中には微量の金属を含むものもあり、まれに口腔内の金属との相互作用で症状が現れることがあります。
気になる場合は皮膚科医に相談し、必要に応じて食生活も見直しましょう。
さらに、日常的に使用する化粧品やシャンプーにも微量の金属が含まれている場合があるため、
成分表を確認する習慣を持つことも大切です。
金属アレルギーは、一度発症すると再発しやすく、慢性的なトラブルにつながることもあるので、
早期の診断と原因金属の特定は非常に重要です。
治療は主に対症療法と原因除去療法の組み合わせで行われ、症状を緩和しながら再発を防ぐための生活習慣の見直しが求められます。
症状が軽いうちは市販薬や自己判断で対処しがちですが、問題を引き起こす前に担当者を受講し、
正しいと診断を受けることが回復への近道です。
金属アレルギーとうまく付き合いながら、日常生活を快適に過ごすための工夫を取り入れていきましょう。
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