【口ゴボとは?】
Blog
【口ゴボとは?】
Blog
【口ゴボとは?】
最近、矯正関連のTwitterやインスタグラムを見ていると、『口ゴボ』というワードをよく見かけます。
矯正の専門用語ではないですが、俗語としてよく使われます。簡単に言いますと口ゴボとは上下の唇全体が前に引っ張られた見た目のことを言い、口元がモコっと感じの状態を指します。ここ最近の言葉になります。
専門的に歯科矯正学的診断で言うと上下顎前歯前突と言う診断名がつきます。
一般的には、上下の唇が大きく出ている人のことを言います。簡単に言うと、鼻の先と顎の先を結んだ線(イーライン)よりも上下の唇が大きく出ている人のことを言います。
上下顎前突の症状としては、以下のようなものがあげられます。
☑上下の歯が前にあるせいでお口が閉じられない
☑オトガイ(顎の先)に緊張が走り、梅干し状の皺ができる
☑横顔がモコっとした感じで、お猿さんのような口元、横顔である
☑上下の歯の軸が外側に向いている
下の図の顎先-鼻の先を結んだ線がイーラインです。
そこから上下の唇が大きく出ていると上下顎前歯前突です。
治療としては以下の3つがあります。
①矯正治療のみで治す
典型的なやり方としては、上下の小臼歯を4本抜歯し、その分のスペースを利用して、上下の前歯を後ろに下げます。これはブラケットと歯科矯正用アンカースクリュー(歯肉に小さなピンを埋める)を利用して行うとさらにダイナミックに口元が変化します。患者さんによっては、整形したんじゃないかと言われるほどの効果があります。個人的な感想としては、一気に垢ぬけた感じになると思います。自分の患者さんでも整形していないのに整形したと間違えられた方がおりました。それだけ劇的に変化するということですね。
下図)歯科矯正用アンカースクリュー
②矯正治療と 外科的手術を併用して骨格ごと治す
上下の前歯が外側に出ていることに加え、下顎の位置が後方に下がり、オトガイ(顎の先)が下がることによりイーラインが悪く、上下の口元がている場合に上下顎の骨格を改善し、特に下顎を前方に出す手術(下顎枝矢状分割術)によって、オトガイを先方に出しイーラインを前方に押し出すことにより横顔きれいにしていきます。最近は上顎も一緒に手術することによりよりダイナミックに動かせるようになってきております(Lefort Ⅰ 型骨切り術の併用)。他には上顎の前歯と奥歯を2つに分けて小臼歯を抜歯してそのスペースを利用して下げる方法(上顎歯槽部骨切り術:Wassmund-Wundere法)があります。この状態は顎変形症という病名になりますので、指定の医療機関では保険適応になりますので、美容整形ではありません。
下図)Lefort Ⅰ型の骨切り用の線
③美容整形によって鼻を高くして、顎の先を前方に出すことによって相対的に上下の唇を後方に下げ、プロファイルを改善することです。
鼻にヒアルロン酸を入れる方法とプロテアーゼというシリコンを入れて鼻を高くする方法があります。ヒアルロン酸は吸収されて、時間をかけて減っていく傾向があります。上下の歯の位置や角度は正常ですが、元々顎がなく、鼻が低い方に有効です。
まとめ
□口ゴボの正式名称は、上下顎前歯前突である
□口ゴボは上下の前歯の位置や角度のせいでお口を閉じられないことである
□3つの治し方がある➀矯正のみ②矯正と外科手術③美容整形
□口ゴボの原因が何なのかをはっきりさせて治療した方がよい
方法としてはいろいろありますが、1番大事な事は医学的診断をしっかりしてもらい、1番不具合が生じている部分をはっきりさせ、原因を取り除くような治療法を選択することがとても大事です。医学的な診断については精密検査を行い診断する必要がありますので、もし気になる場合には当院までご連絡ください。
町田駅前矯正歯科 渡邉
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
診療のご予約・各種治療のご相談は下記よりお気軽にご連絡ください。