『矯正中の歯磨きはどうしたらよいの?』
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『矯正中の歯磨きはどうしたらよいの?』
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『矯正中の歯磨きはどうしたらよいの?』
町田駅前矯正歯科医院長 渡邉 博人
矯正装置がついてからの歯磨きはとても難しく、通常の歯ブラシだけではどうしても汚れが残ってしまいます。
矯正治療終了後にむし歯が多く残ってしまうときれいな歯並びになっても審美的な印象が悪くなってしまいます。
矯正治療は大体2年程治療期間がかかるため、期間中は丁寧な歯磨きを習慣づけてむし歯にならないようにしましょう。
★歯磨きの仕方に入る前に
『鏡を見ながら歯磨きをする習慣をつけましょう』
鏡を見ずに手先の感覚で歯磨きをされている方も多くいらっしゃるかと思います。
しかし矯正装置がついてからは、鏡を見ずには汚れがどこに残っているのか、またブラケット周り、ワイヤーの下などの確認が出来ません。無理に歯ブラシやフロスを動かすことで装置の脱離にも繋がりかねません。
『10歳までは仕上げ磨きをしましょう』
矯正治療は一期治療と二期治療に分かれ、お子様にも矯正装置をつけます。アメリカでは、アイハンドコーディネーションという言葉があります。手の動作と視覚の連動性のことで、見たことと手の動きが連動し始めるのが10歳ころからといわれています。そのため、アメリカでは、10歳までは親御さんが仕上げ磨きをしてあげています。
『歯ブラシ以外の道具も使用しましょう』
通常の歯ブラシだけでは届かない部分が多くあります。使用していただきたい道具の説明をしていきますのでそちらを使っての歯磨きを習慣づけましょう。
★矯正装置がついている方の基本的な歯磨き方とおすすめの使用道具
・ルシェロ I-20
まずは全体をI-20で磨きます。
この歯ブラシはブラシの中心がへこんでいて、ブラケットと歯面どちらにもブラシをあてることができます。また、ブラシの毛の硬さもやわらかめなのでより矯正装置まわりが磨きやすいです。
鏡を見ながらブラケットがブラシの中心にくるように磨いた後、ワイヤーを挟んで上下に分けてそれぞれ磨きます。
・バトラーワンタフトブラシM(ミディアム)
ワンタフトブラシは通常の歯ブラシとは違い、先端が尖っていてポイント磨きに適しています。ワイヤーの下や歯と歯の間、歯と歯肉の境目、矯正装置まわりなど通常の歯ブラシで届かない部分をワンタフトブラシを使用することで磨き残しがなくなります。
バトラーワンタフトブラシMは、ブラシの硬さがやわらかすぎず、汚れを落としやすいです。あまり力を入れすぎず、鏡でポイントを確認しながら磨いてください。
歯磨き粉を使用すると泡でポイントが確認しにくくなってしまうので、ワンタフトブラシを使用する際には歯磨き粉は使用しないことがおすすめです。
・歯間ブラシ DENT.EX(4S・ノンワイヤー)
通常の歯間ブラシは歯と歯の間に使用しますが、矯正装置がついている際にはワンタフトブラシでも入りにくい叢生の部分などのワイヤーの下に使用します。金属アレルギーがある方にはゴムタイプでノンワイヤーの種類もございます。
・ルシェロフロス
・フロススレッダー
ワンタフトブラシでは届かない歯と歯の間の汚れはフロスを使用します。ワイヤーが入っているので難しい部分ですが、フロススレッダーという糸通しに似た道具を使用することで叢生がある部分でも簡単に通すことができます。このフロスを毎晩やることは、お口の中の衛生状態を大きく変えます。虫歯や歯周病のリスクを大きく下げますのでぜひやってみてください。
フロススレッダーの輪部分にフロスを通し、柄の硬い部分を歯と歯の間に通します。柄の部分やフロスを通す際には無理に入れず、ゆっくりと引き抜くように行ってください。
フロスは長めに取っていただき、同じ場所を使わないように注意してください。
・Check-Upペースト
・Check-Up ジェル
フッ素が隅々まで広がりやすく、泡立ちも少ないため歯磨剤は、Check-Upペーストがおすすめです。泡立ちがいいと歯ブラシがきちんとあたっていなくても磨けていると思い込んでしまう可能性と泡で歯の目視が難しくなってしまいます。
Check-Upジェルは通常時にも使用できますが、インビザラインやクリアリテーナーを使用されている方には更におすすめです。就寝前にマウスピースの中にジェルを入れて装着されるとむし歯を予防することができます。
★電動歯ブラシ
・プリニアスマイル(歯科専売品)
ご自身で歯磨きをされることが苦手な方や力加減が難しい方・効率よく汚れを落とされたい方は電動歯ブラシを使用されることをおすすめします。
プリニアスマイルは、歯科専売の音波振動ブラシで難しいテクニックが要らず、簡単に使用できます。
また最初の付属品ブラシにワンタフトブラシも入っているため矯正装置がついている方向けにもなっています。
最初は慣れずに時間がかかってしまい、億劫になることも多いかと思います。ただ矯正装置がついたことで歯磨きの仕方や歯ブラシ以外の道具の用途や使用の仕方などを見直す良いきっかけになると幸いです。矯正がデンタルIQを上げて、矯正治療後にも将来に渡って衛生的な口腔状態をできることは人生において大きな資産になります。ある専門家は天然歯は3000万円の価値があると資産しました。この資産を意識しながら歯ブラシをすると少しイメージが変わるではないでしょうか?
【まとめ】
☑鏡で汚れや矯正装置を確認しながら歯磨きをしましょう
☑仕上げ磨き、ポイント磨きを徹底しましょう
☑様々な道具を使って効率的に歯磨きしましょう
町田の矯正歯科・マウスピース矯正(インビザライン)、裏側矯正(舌側矯正)、部分矯正
町田駅前矯正歯科:
https://machida-kyosei.com/
電話番号:042-732-5775
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